我が家では、まだLED電球を使っていません。先日、普通の電球(ミニクリプトン球、E17口金)が切れたので、LED電球の購入を検討しました。しかし、問題があることが分かりました。我が家の電球器具(ダウンライト)は、「断熱材施工器具」だったのです。
下の写真の通り、このダウンライトには、アルファベットのSを丸で囲んだ「Sマーク」が表示されています。このSマークが、断熱材施工器具を示します。丸の右下には、「GI」「G」「B」などの記号が書かれますが、いずれも断熱材施工器具です。
断熱材施工器具の場合には、使用できるLED電球が制限されます。「断熱材施工器具対応」と書かれたLED電球しか、使用できません。断熱材施工器具では、天井裏に断熱材があるため、LED電球の熱がこもり、電球の点灯回路に負担をかけるらしいです。(断熱材施工器具の詳細、非対応のLED電球が使えない理由の詳細は、→こちらの記事で書きました。)
巷にあふれているLED電球のほとんどは、断熱材施工器具に対応していないのが、現状のようです。しかし、断熱材施工器具には使用できない旨は、箱の横に小さな文字で書かれているだけです。間違ってしまわないように、十分な注意が必要です。
逆に、断熱材施工器具に対応しているLED電球には、大きな文字で「断熱材施工器具対応」と書かれています。「対応」と書かれていない限り、非対応である、と考えるのが安全です。
たくさんのLED電球が並んだ電気屋さんで、断熱材施工器具に対応した電球を見つけ出すのは、容易ではありません。そこで、現時点で、断熱材施工器具に対応したLED電球をリスト化しました。
各メーカーのホームページ[1]~[6]、家電量販店サイト[7]を参考にしました。E17口金のタイプ(いわゆる小形電球)のみ、抽出しました。選定の便のために、電球色別にまとめました。なお、シャープ、オーム電機、エルパは、断熱材施工器具対応の製品を用意していませんでした。
ちなみに、昼白色と昼光色の違いは、サイト[8]が分かりやすいです。昼白色に比べて昼光色は、やや青みを帯びているそうです。
※発売日、価格はヨドバシドットコム[1]による。価格は2013/4/12時点。
※備考の「斜め用」は斜め取り付け用に照射面が傾いたタイプ。角度を記載したものは、光の広がりの範囲を示す。
※寸法は最大直径D×長さL。従来電球はD35×L67。
※発売日、価格はヨドバシドットコム[1]による。価格は2013/4/12時点。
※備考の「斜め用」は斜め取り付け用に照射面が傾いたタイプ。角度を記載したものは、光の広がりの範囲を示す。
※寸法は最大直径D×長さL。従来電球はD35×L67。
https://panasonic.jp/everleds/" target="_blank">https://panasonic.jp/everleds/</a>" target="_blank" title="[1]パナソニック;LED照明 LED電球 EVERLEDS(エバーレッズ)">[1]パナソニック;LED照明 LED電球 EVERLEDS(エバーレッズ)
https://www.tlt.co.jp/tlt/products/led_lamp/led_lamp.htm" target="_blank">https://www.tlt.co.jp/tlt/products/led_lamp/led_lamp.htm</a>" target="_blank" title="[2]東芝ライテック;LED電球 E-CORE(イーコア)">[2]東芝ライテック;LED電球 E-CORE(イーコア)
https://kadenfan.hitachi.co.jp/lighting/lineup/led_denkyu/" target="_blank">https://kadenfan.hitachi.co.jp/lighting/lineup/led_denkyu/</a>" target="_blank" title="[3]日立;LED電球">[3]日立;LED電球
https://www.nelt.co.jp/products/lamp/led_series/index.html" target="_blank">https://www.nelt.co.jp/products/lamp/led_series/index.html</a>" target="_blank" title="[4]NECライティング;電球形LEDランプ LIFELED's(ライフレッズ)">[4]NECライティング;電球形LEDランプ LIFELED's(ライフレッズ)
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/led/" target="_blank">https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/led/</a>" target="_blank" title="[5]三菱電機;LED電球 MILIE(ミライエ)">[5]三菱電機;LED電球 MILIE(ミライエ)
https://www.irisohyama.co.jp/led/" target="_blank">https://www.irisohyama.co.jp/led/</a>" target="_blank" title="[6]アイリスオーヤマ;LED ECOHiLUX(エコハイルクス)">[6]アイリスオーヤマ;LED ECOHiLUX(エコハイルクス)
https://www.yodobashi.com/index.html" target="_blank">https://www.yodobashi.com/index.html</a>" target="_blank" title="[7]ヨドバシドットコム;">[7]ヨドバシドットコム;
https://www.murauchi.com/store/kadenparts/denkyu2005/index.html" target="_blank">https://www.murauchi.com/store/kadenparts/denkyu2005/index.html</a>" target="_blank" title="[8]ムラウチドットコム;あかりの色の選び方">[8]ムラウチドットコム;あかりの色の選び方
そして、製品外観をザッと確認しました。以下は、相当商品と思われるものの一例です。
※アルファベットが一文字違うだけで、違う製品(色が違う、明るさが違う、断熱材施工器具に対応しない、など)になってしまいます。ネットで注文するときには、十分に注意しないといけません。(型番を誤記しているネットショップもあるかもしれません。)
こうして並べてみると、ランプ部の寸法形状や、光の照射範囲が違っていることに気がつきます。注意したい点は、次の2つです。
従来の普通の電球に比べて、直径・長さなどの寸法が大きい傾向があるようです。そして、寸法形状は、メーカーや形式によって、バラバラです。電球型蛍光灯ほどは大きくありませんが、器具によっては、寸法上取り付けが不可能な場合があるので、注意が必要です。
さらに、ダウンライトの場合、気になる注記を見つけました[2]。LED電球の形式によっては、ソケットの根元が太くなっているものがあります。そして、ダウンライトの種類によっては、ソケットが長いタイプ(ロングタイプ)があるそうです。根元が太いLED電球と、ロングタイプのソケットを組み合わせた場合には、ソケットの根元まで電球が入りきらず、取り付けることができない場合があるようです。
上のリストには、各LED電球の寸法(直径D×長さL)を記載しました。従来電球の寸法(D35×L67)と比べて、適するものを選ぶ必要があります。詳細な形状は、各社ホームページなどで確認できます。
LED電球では、普通の電球に比べて、光の広がる範囲(配向角)が狭い傾向があります。従来のミニクリプトン電球では、約320°の範囲に光が広がるそうです[2]。これに対して、LED電球では、配向角が例えば140°~290°と、形式によって大きな差異があります。下図の左は配向角が小さいもの、右は大きいもののイメージです。
我が家のダウンライトは、電球を斜めに取り付けるタイプです。この場合には、光が広がる範囲が狭いと、下方向にはほとんど光が届かなくなってしまいます(下図)。したがって、なるべく光の範囲が広いLED電球を選びたいところです。
なお、パナソニックとアイリスオーヤマでは、斜め取り付け専用のタイプを用意しています。これらは、照射面が電球の側方に傾いて配されています。このため、斜め取り付けのダウンライトでも、下方向にうまく光を届けることができるようです(下図)。
上のリストには、各LED電球の配向角とも記載しました。記載のないものは、配向角が180°より小さいタイプです。斜め取り付けの場合や、光の広がりを重視する場合には、考慮が必要です。
従来の電球は、明るさがワット数(W)で表示されていました。しかしLED電球では、明るさは全光束で示されています。単位はlm(ルーメン)です。これは、LED電球では光に指向性がある(広がりが狭い)ために、直接の対応ができないためです。
東芝のLEDサイト[2]によれば、小形電球のワット数とLED電球の関係は、次の通りだそうです。(ミニクリプトンの対応ワット数は、当方がサイト[7]を参照して記載しました。)なお、リストにあるLED電球は最大でも620lmで、50W形に届きません。
・従来60W形(ミニクリプトン54W):760lm
・従来50W形 :660lm
・従来40W形(ミニクリプトン36W):440lm
・従来25W形(ミニクリプトン22W):230lm
※小形電球でない電球の場合は、対応が少し違います。
例えば現在の電球が「ミニクリプトン36W」の場合には、440lm以上のLED電球を選べば、同等の明るさが期待できます。ただし、光の指向性のために、場所による明るさのバラツキが大きくなる可能性はあります(例えば、電球の真下は以前より明るいが、壁際では以前より暗くなる、など)。光の均一性を重視したい場合は、配光角が広いタイプのLED電球を選ぶ必要があります。
ダウンライトなどの電球器具は、「断熱材施工器具」である場合があります。この場合、対応したLED電球でないと、使用できません。「断熱材施工器具対応」とパッケージに書かれたLED電球を、選ぶ必要があります。
断熱材施工器具用のLED電球を選ぶときの注意点は、以下です。
・断熱材施工器具対応であることを確認する。
・寸法形状に注意する。サイズが大きすぎると、取り付かないことがあります。
・光の広がり方に注意する。斜め向きの取り付けでは、光が広く広がるタイプが適します。
また、形式は、1文字でも異なると、まったく違う製品を示します。特にネット通販の場合には、十分な注意が必要です。
次回(→こちら)は、実際にLED電球を選定してみます。
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下の写真の通り、このダウンライトには、アルファベットのSを丸で囲んだ「Sマーク」が表示されています。このSマークが、断熱材施工器具を示します。丸の右下には、「GI」「G」「B」などの記号が書かれますが、いずれも断熱材施工器具です。
★断熱材施工器具では使えないLED電球が多い
断熱材施工器具の場合には、使用できるLED電球が制限されます。「断熱材施工器具対応」と書かれたLED電球しか、使用できません。断熱材施工器具では、天井裏に断熱材があるため、LED電球の熱がこもり、電球の点灯回路に負担をかけるらしいです。(断熱材施工器具の詳細、非対応のLED電球が使えない理由の詳細は、→こちらの記事で書きました。)
巷にあふれているLED電球のほとんどは、断熱材施工器具に対応していないのが、現状のようです。しかし、断熱材施工器具には使用できない旨は、箱の横に小さな文字で書かれているだけです。間違ってしまわないように、十分な注意が必要です。
逆に、断熱材施工器具に対応しているLED電球には、大きな文字で「断熱材施工器具対応」と書かれています。「対応」と書かれていない限り、非対応である、と考えるのが安全です。
★断熱材施工器具対応のLED電球
たくさんのLED電球が並んだ電気屋さんで、断熱材施工器具に対応した電球を見つけ出すのは、容易ではありません。そこで、現時点で、断熱材施工器具に対応したLED電球をリスト化しました。
各メーカーのホームページ[1]~[6]、家電量販店サイト[7]を参考にしました。E17口金のタイプ(いわゆる小形電球)のみ、抽出しました。選定の便のために、電球色別にまとめました。なお、シャープ、オーム電機、エルパは、断熱材施工器具対応の製品を用意していませんでした。
ちなみに、昼白色と昼光色の違いは、サイト[8]が分かりやすいです。昼白色に比べて昼光色は、やや青みを帯びているそうです。
(a)昼白色または昼光色、断熱材施工器具対応
メーカー | 形式 | 色 | 光束 lm | 電力 W | 寿命 hr | 価格 円 | 寸法 | 備考 |
パナソ ニック | LDA6D-H-E17/BH/S | 昼光 | 530 | 6.4 | 4万 | 4,480 | D41xL79 | 斜め用 |
〃 | LDA4D-H-E17/BH/S | 昼光 | 300 | 4.0 | 2.5万 | 2,280 | D41xL79 | 斜め用 |
東芝 | LDA6N-H-E17/S | 昼白 | 620 | 5.6 | 4万 | 1,880 | D35xL75 | 140° |
〃 | LDA6N-G-E17/S | 昼白 | 530 | 5.6 | 4万 | 2,800 | D35xL78 | 180° |
〃 | LDA5N-G-E17/S | 昼白 | 500 | 5.2 | 4万 | 2,980 | D35xL67 | 300° |
〃 | LDA4N-G-E17/S | 昼白 | 440 | 4.4 | 4万 | 1,580 | D34xL75 | 210° |
日立 | LDA7D-G-E17/S | 昼光 | 620 | 7.0 | 4万 | 3,980 | D35xL77 | 180°以上 |
NEC | LDA6N-G-E17/S | 昼白 | 600 | 6.0 | 4万 | 2,980 | D35xL80 | 290° |
三菱電機 | LDA6D-G-E17 | 昼光 | 460 | 6.1 | 4万 | 3,280 | D35xL67 | 290° |
アイリス オーヤマ | LDA4N-H-E17H | 昼白 | 440 | 4.4 | 2万 | 2,980 | D35xL81 | 斜め用 |
〃 | LDA3N-H-E17H | 昼白 | 300 | 3.3 | 2万 | 1,980 | D35xL81 | 斜め用 |
〃 | LDA6N-H-E17-V7 | 昼白 | 440 | 5.5 | 4万 | 1,980 | D35xL67 | |
〃 | LDA4N-H-E17-V6 | 昼白 | 230 | 3.5 | 4万 | 1,480 | D35xL67 |
※備考の「斜め用」は斜め取り付け用に照射面が傾いたタイプ。角度を記載したものは、光の広がりの範囲を示す。
※寸法は最大直径D×長さL。従来電球はD35×L67。
(b)電球色、断熱材施工器具対応
メーカー | 形式 | 色 | 光束 lm | 電力 W | 寿命 hr | 価格 円 | 寸法 | 備考 |
パナソ ニック | LDA6L-H-E17/BH/S | 電球 | 440 | 6.4 | 4万 | 3,080 | D41xL79 | 斜め用 |
〃 | LDA4L-H-E17/BH/S | 電球 | 250 | 4.0 | 2.5万 | 2,280 | D41xL79 | 斜め用 |
東芝 | LDA6L-H-E17/S | 電球 | 440 | 5.6 | 4万 | 1,880 | D35xL75 | 140° |
〃 | LDA6L-G-E17/S | 電球 | 380 | 5.6 | 4万 | 2,800 | D35xL78 | 180° |
〃 | LDA5L-G-E17/S | 電球 | 360 | 5.2 | 4万 | 2,980 | D35xL67 | 300° |
〃 | LDA4L-G-E17/S | 電球 | 250 | 4.4 | 4万 | 1,580 | D35xL75 | 210° |
日立 | LDA7L-G-E17/S | 電球 | 510 | 7.0 | 4万 | 3,980 | D35xL77 | 180°以上 |
NEC | LDA6L-G-E17/S | 電球 | 500 | 6.0 | 4万 | 2,980 | D35xL80 | 290° |
三菱電機 | LDA6L-G-E17 | 電球 | 440 | 6.1 | 4万 | 3,280 | D35xL67 | 290° |
アイリス オーヤマ | LDA4L-H-E17H | 電球 | 350 | 4.4 | 2万 | 2,980 | D35xL81 | 斜め用 |
〃 | LDA3L-H-E17H | 電球 | 250 | 3.3 | 2万 | 2,480 | D35xL81 | 斜め用 |
〃 | LDA6L-H-E17-V7 | 電球 | 440 | 5.5 | 4万 | 1,980 | D35xL67 | |
〃 | LDA4L-H-E17-V6 | 電球 | 230 | 3.5 | 4万 | 1,480 | D35xL67 |
※備考の「斜め用」は斜め取り付け用に照射面が傾いたタイプ。角度を記載したものは、光の広がりの範囲を示す。
※寸法は最大直径D×長さL。従来電球はD35×L67。
https://panasonic.jp/everleds/" target="_blank">https://panasonic.jp/everleds/</a>" target="_blank" title="[1]パナソニック;LED照明 LED電球 EVERLEDS(エバーレッズ)">[1]パナソニック;LED照明 LED電球 EVERLEDS(エバーレッズ)
https://www.tlt.co.jp/tlt/products/led_lamp/led_lamp.htm" target="_blank">https://www.tlt.co.jp/tlt/products/led_lamp/led_lamp.htm</a>" target="_blank" title="[2]東芝ライテック;LED電球 E-CORE(イーコア)">[2]東芝ライテック;LED電球 E-CORE(イーコア)
https://kadenfan.hitachi.co.jp/lighting/lineup/led_denkyu/" target="_blank">https://kadenfan.hitachi.co.jp/lighting/lineup/led_denkyu/</a>" target="_blank" title="[3]日立;LED電球">[3]日立;LED電球
https://www.nelt.co.jp/products/lamp/led_series/index.html" target="_blank">https://www.nelt.co.jp/products/lamp/led_series/index.html</a>" target="_blank" title="[4]NECライティング;電球形LEDランプ LIFELED's(ライフレッズ)">[4]NECライティング;電球形LEDランプ LIFELED's(ライフレッズ)
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/led/" target="_blank">https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/led/</a>" target="_blank" title="[5]三菱電機;LED電球 MILIE(ミライエ)">[5]三菱電機;LED電球 MILIE(ミライエ)
https://www.irisohyama.co.jp/led/" target="_blank">https://www.irisohyama.co.jp/led/</a>" target="_blank" title="[6]アイリスオーヤマ;LED ECOHiLUX(エコハイルクス)">[6]アイリスオーヤマ;LED ECOHiLUX(エコハイルクス)
https://www.yodobashi.com/index.html" target="_blank">https://www.yodobashi.com/index.html</a>" target="_blank" title="[7]ヨドバシドットコム;">[7]ヨドバシドットコム;
https://www.murauchi.com/store/kadenparts/denkyu2005/index.html" target="_blank">https://www.murauchi.com/store/kadenparts/denkyu2005/index.html</a>" target="_blank" title="[8]ムラウチドットコム;あかりの色の選び方">[8]ムラウチドットコム;あかりの色の選び方
★大きな違いは、寸法形状と光の広がり
そして、製品外観をザッと確認しました。以下は、相当商品と思われるものの一例です。
※アルファベットが一文字違うだけで、違う製品(色が違う、明るさが違う、断熱材施工器具に対応しない、など)になってしまいます。ネットで注文するときには、十分に注意しないといけません。(型番を誤記しているネットショップもあるかもしれません。)
★ amazon.co.jp パナソニック LED電球 電球40W形相当 密閉形器具対応 E17口金 昼光色相当(6.4W) 小型電球・斜め取付け専用タイプ LDA6DHE17BHS |
★ amazon.co.jp 東芝(TOSHIBA) LED電球 40W相当 広配光 昼光色 E17口金 2P 密閉器具対応 LDA4D-G-E17S40V2RP |
★ amazon.co.jp アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) LED電球 口金直径17mm 昼白色 40W形相当 広配光 2個パック 440㏐ 密閉器具対応 LDA4N-G-E17-4T62P |
★ amazon.co.jp オーム電機 LED電球 小形(60形相当/792lm/昼光色/E17/広配光230°/密閉器具対応/断熱材施工器具対応) LDA6D-G-E17 IH92 |
こうして並べてみると、ランプ部の寸法形状や、光の照射範囲が違っていることに気がつきます。注意したい点は、次の2つです。
1)メーカー・形式によって、寸法形状が異なる。
従来の普通の電球に比べて、直径・長さなどの寸法が大きい傾向があるようです。そして、寸法形状は、メーカーや形式によって、バラバラです。電球型蛍光灯ほどは大きくありませんが、器具によっては、寸法上取り付けが不可能な場合があるので、注意が必要です。
さらに、ダウンライトの場合、気になる注記を見つけました[2]。LED電球の形式によっては、ソケットの根元が太くなっているものがあります。そして、ダウンライトの種類によっては、ソケットが長いタイプ(ロングタイプ)があるそうです。根元が太いLED電球と、ロングタイプのソケットを組み合わせた場合には、ソケットの根元まで電球が入りきらず、取り付けることができない場合があるようです。
上のリストには、各LED電球の寸法(直径D×長さL)を記載しました。従来電球の寸法(D35×L67)と比べて、適するものを選ぶ必要があります。詳細な形状は、各社ホームページなどで確認できます。
2)メーカー・形式によって、光の広がる範囲が異なる。
LED電球では、普通の電球に比べて、光の広がる範囲(配向角)が狭い傾向があります。従来のミニクリプトン電球では、約320°の範囲に光が広がるそうです[2]。これに対して、LED電球では、配向角が例えば140°~290°と、形式によって大きな差異があります。下図の左は配向角が小さいもの、右は大きいもののイメージです。
我が家のダウンライトは、電球を斜めに取り付けるタイプです。この場合には、光が広がる範囲が狭いと、下方向にはほとんど光が届かなくなってしまいます(下図)。したがって、なるべく光の範囲が広いLED電球を選びたいところです。
なお、パナソニックとアイリスオーヤマでは、斜め取り付け専用のタイプを用意しています。これらは、照射面が電球の側方に傾いて配されています。このため、斜め取り付けのダウンライトでも、下方向にうまく光を届けることができるようです(下図)。
上のリストには、各LED電球の配向角とも記載しました。記載のないものは、配向角が180°より小さいタイプです。斜め取り付けの場合や、光の広がりを重視する場合には、考慮が必要です。
★明るさの目安
従来の電球は、明るさがワット数(W)で表示されていました。しかしLED電球では、明るさは全光束で示されています。単位はlm(ルーメン)です。これは、LED電球では光に指向性がある(広がりが狭い)ために、直接の対応ができないためです。
東芝のLEDサイト[2]によれば、小形電球のワット数とLED電球の関係は、次の通りだそうです。(ミニクリプトンの対応ワット数は、当方がサイト[7]を参照して記載しました。)なお、リストにあるLED電球は最大でも620lmで、50W形に届きません。
・従来60W形(ミニクリプトン54W):760lm
・従来50W形 :660lm
・従来40W形(ミニクリプトン36W):440lm
・従来25W形(ミニクリプトン22W):230lm
※小形電球でない電球の場合は、対応が少し違います。
例えば現在の電球が「ミニクリプトン36W」の場合には、440lm以上のLED電球を選べば、同等の明るさが期待できます。ただし、光の指向性のために、場所による明るさのバラツキが大きくなる可能性はあります(例えば、電球の真下は以前より明るいが、壁際では以前より暗くなる、など)。光の均一性を重視したい場合は、配光角が広いタイプのLED電球を選ぶ必要があります。
★まとめ:断熱材施工器具に適したLED電球
ダウンライトなどの電球器具は、「断熱材施工器具」である場合があります。この場合、対応したLED電球でないと、使用できません。「断熱材施工器具対応」とパッケージに書かれたLED電球を、選ぶ必要があります。
断熱材施工器具用のLED電球を選ぶときの注意点は、以下です。
・断熱材施工器具対応であることを確認する。
・寸法形状に注意する。サイズが大きすぎると、取り付かないことがあります。
・光の広がり方に注意する。斜め向きの取り付けでは、光が広く広がるタイプが適します。
また、形式は、1文字でも異なると、まったく違う製品を示します。特にネット通販の場合には、十分な注意が必要です。
次回(→こちら)は、実際にLED電球を選定してみます。
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