未発売のボードゲームの購入を検討する記事です。今回は2022年11月発売予定「フォー・ヒューモア(Four Humours;4つの気質)」。

画像出典:Adam's Apple Games; Four Humours 英語版ルールブック (2021)
★ゲーム内容の確認
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など
1)基本情報
・タイトル:フォー・ヒューモア/4つの気質
・作者:Charlie McCarron
・原題:Four Humours: A Game of Wits and Guts
・発売年:2022年
・出版社(一例): Adam's Apple Games [1]
・プレイ人数:1~6人
・プレイ時間:45分
・推奨年齢:10歳以上
・キックスターター情報:
・プレッジ期間:~2020/12/15。レートプレッジも終了。
・プレッジ金額:デラックス版40USドル、通常版30USドル
[1] Kickstarter: Four Humours
https://www.kickstarter.com/projects/adamsapplegames/four-humours
[2]Board Game Geek: Four Humours (2022)
https://boardgamegeek.com/boardgame/313093/four-humours
2)テーマ
・年代:中世
・場所:どこかの王国
・プレイヤーの立場:医者
・目的:医者としての名声を高めること。
・行うこと:
・人々に薬を与え、特定の気質を高める。
3)外観
・絵柄:漫画的な人物画、コントラストの強い抽象画風の色彩
・コンポーネント:(通常版)
・ボード:メインボード1組
・カード:約20枚
・紙製チップ:約150個
・その他:袋6個
・箱サイズ:23×23cm(ルーニークエストサイズ)
・共通ボード:40×60cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Adam's Apple Games、2021年)を参照した情報。
○基本システム
・推理に基づく、共通エリアへのチップ配置。
○主要物品
・共通エリア:
・地図:勝利した人がチップを置ける。
・目標カード:4枚が置かれる。
・場所カード:各人のチップを置き、勝敗を決める。4枚。
・集団タイル:各人のチップを置き、勝敗を決める。6枚。
・個人エリア:
・袋:感情チップを入れる。
・感情チップ:4個を手札として持つ。
・自色マーカー:目標カード達成を示す。
○大まかな手順
1)ラウンド制。終了条件を満たすまで続ける。
・開始プレイヤー:いちばん短気な人。
2)開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。
3)手番では、以下を順に行う。
①手札チップ1個を、裏向きに場所カードか集団タイルに置く。
②手札チップを4個に補充する。
4)場所カード2枚のマスが埋まったら、以下を行う。
①1枚目の場所カードの、すべてのチップを表に返す。
②チップ種類ごとの数に応じて、勝者を決める。
③勝者のチップは、地図上の対応する場所に移動する。
④その他のチップは、持主の袋に戻る。
⑤場所カード4枚を、すべて更新する。
⑥開始プレイヤーを左に移し、次ラウンドへ。2~
5)誰かが目標カードを満たしたら、以下を行う。
①達成した人は、目標カードに自色マーカーを置く。
②上端の集団タイルのチップを表にして、勝敗判定をする。
③勝者のチップは、地図上の対応する場所に移動する。
④判定した集団タイルを、ゲームから除く。
6)以下いずれかの条件を満たしたら、ゲーム終了。
イ)集団タイルがすべてなくなった。
ロ)誰かの袋のチップが尽きた。
ハ)場所カードが尽きた。
○勝敗
・終了後、いちばん多くの目標カードを達成した人が勝ち。
○4つの気質
1→2→3→4の順に評価し、勝敗を決める。
1)黄=短気:黄チップが1個なら勝ち。
2)赤=陽気:赤チップが2個以上なら勝ち。
3)黒=陰気:黒チップが2個なら勝ち。1個なら勝敗と別に地図へ移す。
4)白=根気:白チップがあれば勝ち。
○特徴的な要素
・場所カードまたは集団タイルに、感情チップを置く。
・カード・タイルには、6種類の人物マスが描かれている。
・人物の種類ごとに、マスに置けるチップ2種類が決まっている。
・チップの種類と数によって、勝敗が決まる。
・勝ったチップは、カード・タイルの示す場所に移動する。
・チップの配置によって、目標カードを達成する。
・達成内容は、3個のチップが道にそって連続する、など。
・目標カード達成時、集団タイルの勝敗判定がある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードとボードの場所の照合は、文字を読む必要がある。
・カード名(フレーバー)の文字記載がある。
・効果に関する文字表記はない。
・プレイ人数依存:
・2~6人用:人数に応じて、一部物品の数を調整する。
・1人用:無人プレイヤーと対戦する、専用ルール。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・目標カードは、所定数をランダムに使用する。
・ランダム要素:
・場所カードの出現順はランダム。
・感情チップの引きはランダム。
6)入手性
・キックスターター情報:
・プレッジ期間:~2020/12/15。
・プレッジ金額:デラックス版40USドル、通常版30USドル
・発送予定:2021/8予定→2022/9頃~順次発送中らしい。
・レートプレッジ:2022/4終了。
・一般販売予定:不明。
・日本語版の発売予定:
・2022/11/30時点、確認できない。
[3] Kickstarter: Four Humours
https://www.kickstarter.com/projects/adamsapplegames/four-humours
★考察:「フォー・ヒューモア」の魅力と懸念点
独特の色使いのキャラクターと、「4つの気質」という言葉が、興味を引きました。私は、とっても短気です。
◎魅力を感じた点
・ルール。カード上の人物マスに、チップを選んで置くだけ。他プレイヤーの置いたチップは見えないが、2つの選択肢のうちどちらかであることは明瞭。赤出すよ!といいつつ黄色を出したり、駆け引きが楽しめそうだ。色ごとに勝利条件が異なるので、論理的な思考も求められる。パズル好きな我が家には、とても楽しく遊べそうだ。
・物品。色使いが独特。好きとは言えないが、なぜかずっと見ていたくなるような、不思議な魅力がある。薬によって感情を操作されてしまう、操り人形のようにも見えてくる。なんとも言葉にしがたい魅力だ。
◎懸念点
・勝敗判定。4つの気質を順に勝敗判定するが、あまり直感的とは言えない。慣れるまで、ルールブックを参照しながら、ぎこちなく遊ぶことになるのではないか。これが頭に入っていないと、駆け引きも論理的思考もできない。そのレベルに達するまで、飽きずに遊べるかが、気になるところだ。
★判定結果:「フォー・ヒューモア」は買うべきか?
以上を踏まえて、「フォー・ヒューモア」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:気になる。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
シンプルなルールですが、駆け引きと論理的思考の両方が求められて、奥が深そうです。絵柄と色使いが独特ですが、なぜか目を離せなくなる魅力があります。入手性と価格によっては、購入を検討したいと思います。

画像出典:Adam's Apple Games; Four Humours 英語版ルールブック (2021)
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画像出典:Adam's Apple Games; Four Humours 英語版ルールブック (2021)
★ゲーム内容の確認
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など
1)基本情報
・タイトル:フォー・ヒューモア/4つの気質
・作者:Charlie McCarron
・原題:Four Humours: A Game of Wits and Guts
・発売年:2022年
・出版社(一例): Adam's Apple Games [1]
・プレイ人数:1~6人
・プレイ時間:45分
・推奨年齢:10歳以上
・キックスターター情報:
・プレッジ期間:~2020/12/15。レートプレッジも終了。
・プレッジ金額:デラックス版40USドル、通常版30USドル
[1] Kickstarter: Four Humours
https://www.kickstarter.com/projects/adamsapplegames/four-humours
[2]Board Game Geek: Four Humours (2022)
https://boardgamegeek.com/boardgame/313093/four-humours
2)テーマ
・年代:中世
・場所:どこかの王国
・プレイヤーの立場:医者
・目的:医者としての名声を高めること。
・行うこと:
・人々に薬を与え、特定の気質を高める。
3)外観
・絵柄:漫画的な人物画、コントラストの強い抽象画風の色彩
・コンポーネント:(通常版)
・ボード:メインボード1組
・カード:約20枚
・紙製チップ:約150個
・その他:袋6個
・箱サイズ:23×23cm(ルーニークエストサイズ)
・共通ボード:40×60cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Adam's Apple Games、2021年)を参照した情報。
○基本システム
・推理に基づく、共通エリアへのチップ配置。
○主要物品
・共通エリア:
・地図:勝利した人がチップを置ける。
・目標カード:4枚が置かれる。
・場所カード:各人のチップを置き、勝敗を決める。4枚。
・集団タイル:各人のチップを置き、勝敗を決める。6枚。
・個人エリア:
・袋:感情チップを入れる。
・感情チップ:4個を手札として持つ。
・自色マーカー:目標カード達成を示す。
○大まかな手順
1)ラウンド制。終了条件を満たすまで続ける。
・開始プレイヤー:いちばん短気な人。
2)開始プレイヤーから、時計まわりに手番をとる。
3)手番では、以下を順に行う。
①手札チップ1個を、裏向きに場所カードか集団タイルに置く。
②手札チップを4個に補充する。
4)場所カード2枚のマスが埋まったら、以下を行う。
①1枚目の場所カードの、すべてのチップを表に返す。
②チップ種類ごとの数に応じて、勝者を決める。
③勝者のチップは、地図上の対応する場所に移動する。
④その他のチップは、持主の袋に戻る。
⑤場所カード4枚を、すべて更新する。
⑥開始プレイヤーを左に移し、次ラウンドへ。2~
5)誰かが目標カードを満たしたら、以下を行う。
①達成した人は、目標カードに自色マーカーを置く。
②上端の集団タイルのチップを表にして、勝敗判定をする。
③勝者のチップは、地図上の対応する場所に移動する。
④判定した集団タイルを、ゲームから除く。
6)以下いずれかの条件を満たしたら、ゲーム終了。
イ)集団タイルがすべてなくなった。
ロ)誰かの袋のチップが尽きた。
ハ)場所カードが尽きた。
○勝敗
・終了後、いちばん多くの目標カードを達成した人が勝ち。
○4つの気質
1→2→3→4の順に評価し、勝敗を決める。
1)黄=短気:黄チップが1個なら勝ち。
2)赤=陽気:赤チップが2個以上なら勝ち。
3)黒=陰気:黒チップが2個なら勝ち。1個なら勝敗と別に地図へ移す。
4)白=根気:白チップがあれば勝ち。
○特徴的な要素
・場所カードまたは集団タイルに、感情チップを置く。
・カード・タイルには、6種類の人物マスが描かれている。
・人物の種類ごとに、マスに置けるチップ2種類が決まっている。
・チップの種類と数によって、勝敗が決まる。
・勝ったチップは、カード・タイルの示す場所に移動する。
・チップの配置によって、目標カードを達成する。
・達成内容は、3個のチップが道にそって連続する、など。
・目標カード達成時、集団タイルの勝敗判定がある。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードとボードの場所の照合は、文字を読む必要がある。
・カード名(フレーバー)の文字記載がある。
・効果に関する文字表記はない。
・プレイ人数依存:
・2~6人用:人数に応じて、一部物品の数を調整する。
・1人用:無人プレイヤーと対戦する、専用ルール。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・目標カードは、所定数をランダムに使用する。
・ランダム要素:
・場所カードの出現順はランダム。
・感情チップの引きはランダム。
6)入手性
・キックスターター情報:
・プレッジ期間:~2020/12/15。
・プレッジ金額:デラックス版40USドル、通常版30USドル
・発送予定:2021/8予定→2022/9頃~順次発送中らしい。
・レートプレッジ:2022/4終了。
・一般販売予定:不明。
・日本語版の発売予定:
・2022/11/30時点、確認できない。
[3] Kickstarter: Four Humours
https://www.kickstarter.com/projects/adamsapplegames/four-humours
★考察:「フォー・ヒューモア」の魅力と懸念点
独特の色使いのキャラクターと、「4つの気質」という言葉が、興味を引きました。私は、とっても短気です。
◎魅力を感じた点
・ルール。カード上の人物マスに、チップを選んで置くだけ。他プレイヤーの置いたチップは見えないが、2つの選択肢のうちどちらかであることは明瞭。赤出すよ!といいつつ黄色を出したり、駆け引きが楽しめそうだ。色ごとに勝利条件が異なるので、論理的な思考も求められる。パズル好きな我が家には、とても楽しく遊べそうだ。
・物品。色使いが独特。好きとは言えないが、なぜかずっと見ていたくなるような、不思議な魅力がある。薬によって感情を操作されてしまう、操り人形のようにも見えてくる。なんとも言葉にしがたい魅力だ。
◎懸念点
・勝敗判定。4つの気質を順に勝敗判定するが、あまり直感的とは言えない。慣れるまで、ルールブックを参照しながら、ぎこちなく遊ぶことになるのではないか。これが頭に入っていないと、駆け引きも論理的思考もできない。そのレベルに達するまで、飽きずに遊べるかが、気になるところだ。
★判定結果:「フォー・ヒューモア」は買うべきか?
以上を踏まえて、「フォー・ヒューモア」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:気になる。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
シンプルなルールですが、駆け引きと論理的思考の両方が求められて、奥が深そうです。絵柄と色使いが独特ですが、なぜか目を離せなくなる魅力があります。入手性と価格によっては、購入を検討したいと思います。

画像出典:Adam's Apple Games; Four Humours 英語版ルールブック (2021)
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