家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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ボードゲームでは、プレイヤーはさまざまな人物や動物の役割を演じます。その中でも珍しいのが、プレイヤーが「植物」や「非生物」になるゲームです。これら商品を比較しました。

<登場するボードゲーム>
1)ペトリコール
2)光合成
3)エコス:原初の大地


★ボードゲームの謎「私は誰なのか?」
 ボードゲームの魅力は、テーマ・物品・ルールの3要素の融合だと思っています。特にテーマの中でも、「自分が何者か」という点は重要で、ゲームへの好感度や没入感を大きく左右します。「オルレアン」は、お気に入りのゲームのひとつで、建物を建てたと思うと旅をして商品を集め、次は公共事業に奉仕をして、できることが豊富なゲームです。しかし、豊富すぎるがゆえに「自分が何者かよく分からない」というのが、ひっかかる点でした。
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 しかし、ボードゲームの世界は広いのです。プレイヤーの役割が人物でなく、動物やロボットですらない、およそ意思を持つとは思えない主体である商品が存在します。今回とりあげるのは、自分が「自然」であるゲームたちです。

 比較検討するのは、以下3件の商品です。
1)ペトリコール
2)光合成
3)エコス:原初の大地



★1)ペトリコール
 「ペトリコール(Petrichor、ペトライコー)」では、プレイヤーは雲(あるいは雲を構成する水)になります。投票で天気を決めて、豊かな大地づくりにもっとも貢献することを目指します[1]。20~80分、1~4人、14歳以上。日本語版はホビージャパン、2019/5発売。定価9350円。
[1]ホビージャパン:ペトリコール



 ゲーム中、行うことは、雲として成長すること、雨として大地に降ること。そして、作物に水を与えて育てることで、勝利点を獲得します。システム的には、カードプレイによるアクション選択で、雲の上と陸地での2重のマジョリティ(陣地の占有)を争います。雲の上では、自分が含まれる雲を動かし、ベストなポジションを模索します。同時に、所望の天気に投票をして、多数決で次の天気(発動効果)を決めます。陸地では自分である水滴を動かし、作物収穫で得点を狙います。水滴を表すガラスのコマ、雲を表すトレーなど、物品が凝っています。
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画像出典:Mighty Boards/ APE; Petrichor 英語版ルールブック ver.1.1

◎ここが楽しそう!
・内容。雲になって、明日の天気を決める。天気に応じて、霜になり雨になって地上に降りたり、あるいは雲として成長したりする。そうやって、地上の畑にある植物に、水の恵みを与える。そうして再び、あらたな雲ができる…。雲になりきることで、とても不思議なゲーム体験ができそうだ。

◎ここがイマイチ
・ルールの記憶が必要なシステム。1ラウンドが、大きく内容の異なる複数フェーズからなる。最初はカードに応じたアクション。次は共通ボードの判定。その結果に応じて、各自がコマを動かす。最後に、移動結果に応じた得点。特に、同じ天気(晴や雨)でも、フェーズによって異なる効果がある。サマリーシートはあるものの、それはつまり、ボードにアイコン記載できないほどの分量があるということ。雲の上のコマ数によって常時判定しないといけない手続きなどもあり、とても煩雑だ。アナログゲームなのに、デジタルな処理を要請されているようで、遊びにくさを感じてしまう。


★2)光合成
 プレイヤーが植物(「種(しゅ)」としての植物)となるのが、「光合成(Photosynthesis)」[3]。他の植物との生存競争に勝つために、より大きく育ち、日光を得て、さらに育つことを目指します。30~60分、2~4人、10歳以上。日本語版はテンデイズゲームズ扱い、定価6160円。原著は2017年発売。
[3]Pizzicato Design: Jelly Jelly Store 光合成



 プレイヤーは最初、1本の木としてスタートします。最初、光を受けた木の大きさ・数に応じて、エネルギー(アクションポイント)を得ます。このポイントを振り分けて、木を大きくしたり、種をまいたりして、「種(しゅ)」としての成長をはかります。個々の木は寿命を終えることで、その大きさに応じた勝利点を得られます。そうして再び、新たな木が芽を出すわけです。立体的な木のコマと、ボードをめぐる大きな太陽が特徴的です。太陽の方向から日光を受けて、背が低くて影に覆われてしまう位置の木は、毎ラウンドの収入(光合成によるエネルギー)を得られない、というのがユニークです。
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画像出典:Blue Orange Games; Photosynthesis 英語版ルールブック (2017)

◎ここが楽しそう!
・理系テーマ。光を受けてエネルギーを得る。得たエネルギーを使って、成長したり種をまいたりする。日当たりのよい位置を確保しないと、あるいは大きく育たないと、エネルギーがもらえず、衰退していくしかない。まさに、生存競争だ。「なぜ森の木は上へ上へと成長するのか」の理由を、体験をもって学ぶことができる。そして最後は土に返り、あらたな生命につながる。素晴らしい理科教材だといえる。
・物品。ボード上に、各プレイヤー色の立体的な木モデルが、ところせましと並ぶ。見ていて楽しそうだ。
・言語依存がない。

◎ここがイマイチ
・収入処理。毎ラウンドのアクションポイントは、太陽の位置と、木の配置で決まる。影になっていると、ポイントをもらえない。この判定が、1本ずつ手で行わなければならず、煩雑だ。同じ木を重複してカウントしたり、カウントを忘れたり、間違いが生じやすそうだ。全18毎ラウンドで毎回やるとなると、かなり面倒に感じてしまう。


★3)エコス:原初の大地
 「エコス~原初の大地~(Ecos: First Continent)」では、プレイヤーは「世界をつくるなにか」です[5]。おそらく「神」ではなく(神はビンゴを引かないだろうから)、地球そのもの、と考えるのが良さそうです。大地と海の配置からはじまり、山をつくり森をつくり、さまざまな生命を住まわせます。45~75分、2~6人、14歳以上。日本語版はアークライト、定価8800円。
[5]アークライトゲームズ:エコス ~原初の大地~ 完全日本語版



 世界創世という壮大なテーマながら、基本システムはなんと、ビンゴゲームです。袋からチップを引いたら、全員、手持ちのカードの同じマークのマスにキューブを置きます。1枚のカードのマスが埋まれば、その効果を発動できます。カード効果によって、共通エリアに土地タイルや地形コマ、動物チップを置いていって、世界を作っていく流れです。配置によって所定条件を満たした人は、勝利点をもらえます。
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画像出典:Alderac Entertainment Group; Ecos, First Continent 英語版ルールブック(2019)

◎ここが楽しそう!
・ルール。引かれたチップで全員が一喜一憂するビンゴゲームがベース。楽しくないはずがない。手番がないので、スピーディに進行しそうなのも魅力的。全員で共通ボードの地図を育てていく、というのも楽しそうだ。ゲーム後にできた盤面を見て、あれやこれやと話が弾むのでは。
・テーマ。同じビンゴ方式で、魅力を感じているゲームに「ビア・マジカ」がある。あちらは魔法使いテーマで子供ウケが良さそうなのだが、こちら「エコス」は理系テーマといえる。自分が理系専攻なので、個人的には、いっそうの魅力を感じる。子供も大きくなってきた今(娘11歳・長男8歳・次男6歳)、買うならばこっちか。
・物品。ビンゴをマークするキューブは地味だが、キューブやチップの物品を入れるラックが立体的で凝っている。山や森を示す木製コマも見映えがする。

◎ここがイマイチ
・多彩なカード。多様な得点条件があるが、その詳細は各カードに記載されている。最初に遊ぶときは、どの条件がどう得点につながるかが分からず、手探りになりそうだ。何度も遊ばないと、計画的・戦略的に楽しむことができそうにない。また、カードの効果は、文字による説明が基本になっている。漢字も混じっている。特に初回ゲームでは、小さな子供たち(長男8歳、次男6歳)は困難を感じそうだ。


★まとめ:意思のない主体を演じる、不思議体験
 プレイヤーが「自然」を演じるボードゲーム3件を紹介しました。まとめです。

1)ペトリコール
・プレイヤーは雲であり雨である。大地に降り、作物に恵みをもたらせ。
・透明な水コマと雲トレーを動かす、2段階の陣取り遊びだよ。

2)光合成
・プレイヤーは木々である。生き残りをかけ、生息地とサイズを最適化せよ。
・木が得る日光エネルギは、太陽と近くの木々の位置関係で決まるんだ。

3)エコス:原初の大地
・プレイヤーは地球そのものなのか。海と山を作り、命を吹き込むのだ。
・袋からチップを引く、楽しいビンゴゲームだぞ!

個人的な一等賞は「エコス」。ビンゴゲームの楽しさと、世界を作るタイル配置が融合した、見るからに面白そうな商品です。次第に変化していく地形と生態系を見ながら、会話が弾みそうです。




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