2012年購入のパソコンですが、動作が遅くて困っていました。このたび、HDDをSSDに交換したところ、たいへん快適になりました。その作業記録です。
★10年前のパソコン、起動が遅すぎるよ!
我が家で使っているパソコンの1台が、NEC社の製品です。ディスプレイと本体が一体になった構造で、コンパクトなのが購入ポイントでした。型番は、PC-VN770FS6W。2012年1月の購入です。
その後、約10年が経過しました。この期間、加熱による電源落ちを解消したり、Windows10にOSを入れ替えたり、TVチューナーを更新したり、いろいろなイベントを経験しました。
しかしこのところ、起動がやたらと遅くて、困ってしまいます。電源を入れて、使える状態になるまでに、5分以上かかるのではないでしょうか。我が家のメンバーは江戸っ子ではありませんが、短気なので、とても待っていられません。なので、最近は「電源入れっぱなし」です。これはエコでありません。カーボンニュートラルの時代には、もはや対応できないのか。

いいかげん、買換えかなあ、と思いました。が、ネットで新品PCの価格を見ると、安いものでも本体だけで8万円もします。予算は本体5万円と思っていたので、とても手が届きません。それに、遅いとはいえ動作するので、これだけのお金を払うのは、モッタイナイ。
そこで対処策として、ハードディスク(HDD)をSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に交換することにしました。
なぜSSDかというと、我が家のもう1台のパソコンは、メインドライブがSSDで、起動も動作もとても速いからです。メカ式にデータを探すHDDに比べて、電気的にアクセスするだけのSSDが速いのは、当然のことでしょう。それと最近、TVチューナー(アイオーデータ社・GV-MVP/AZ)の映像が映らなくなりました。アプリを再インストールしても改善しないので、OSごと再インストールをしようと考えていました。この機会に、ドライブも換装してしまえ! というわけです。
購入したSSDドライブは、SanDisk社の製品「ウルトラ3D SSD」。型式はSDSSDH3-500G-J25。容量500GBで、約8000円でした。

なお、交換に先立ち、データのバックアップをしました。コピー先は、USB接続の外付けSSDドライブです。アイ・オー・データ社の製品「SSPH-UA500KB」で、容量は500GB。約8000円でした。

★交換手順を写真で公開!
以下、実際の分解交換の記録です。もしも真似をする場合は、くれぐれも安全第一で、自己責任でお願いします。
★なんて快適! サクサク動作が復活だ
そうして、SSDへの交換が完了したPCです。まず起動の速さに、驚きます。電源ONから使用可能になるまで、わずか30秒くらいです。これまで5分以上もかかっていたのが、ウソのようです。これなら、家族に「使い終わったら電源オフ」を徹底してもらえそうです。

なお、TVチューナーについては、視聴が可能になりました。ただし、起動速度は相変わらず遅く(数十秒)、かつ「画面サイズを変えると映像が消える」という問題(視聴できなくなる前に発生していた問題)が残っています。生産終了品だし、これは諦めるしかなさそうです。画面サイズを変えなければ見られるので、ヨシとしておきます。
★まとめ:SSDでサクサク快適PC
一体型パソコンのハードディスクを、SSDに交換しました。実際にやってみて、分かったことのまとめです。
1)新規SSDのサイズは2.5インチだが、既存HDDは3.5インチだった。このため、変換アダプタが必要だった。
2)変換アダプタは、そのままでは端子の位置が合わなかった。ナナメに傾けることで、固定できた。
3)初回起動のために、Windows10のインストール用USBを使用した。
4)HDD→SSDへの交換後は、起動速度が体感で10倍、ファイルコピー速度は約4倍になった。
5)ファイルのバックアップは、USB外付けSSDを使用した。
HDDからSSDへの交換は、成功だったと言えそうです。これで、まだしばらく、新しいパソコンは買わずに済みそうです。
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★10年前のパソコン、起動が遅すぎるよ!
我が家で使っているパソコンの1台が、NEC社の製品です。ディスプレイと本体が一体になった構造で、コンパクトなのが購入ポイントでした。型番は、PC-VN770FS6W。2012年1月の購入です。
その後、約10年が経過しました。この期間、加熱による電源落ちを解消したり、Windows10にOSを入れ替えたり、TVチューナーを更新したり、いろいろなイベントを経験しました。
しかしこのところ、起動がやたらと遅くて、困ってしまいます。電源を入れて、使える状態になるまでに、5分以上かかるのではないでしょうか。我が家のメンバーは江戸っ子ではありませんが、短気なので、とても待っていられません。なので、最近は「電源入れっぱなし」です。これはエコでありません。カーボンニュートラルの時代には、もはや対応できないのか。

いいかげん、買換えかなあ、と思いました。が、ネットで新品PCの価格を見ると、安いものでも本体だけで8万円もします。予算は本体5万円と思っていたので、とても手が届きません。それに、遅いとはいえ動作するので、これだけのお金を払うのは、モッタイナイ。
そこで対処策として、ハードディスク(HDD)をSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に交換することにしました。
なぜSSDかというと、我が家のもう1台のパソコンは、メインドライブがSSDで、起動も動作もとても速いからです。メカ式にデータを探すHDDに比べて、電気的にアクセスするだけのSSDが速いのは、当然のことでしょう。それと最近、TVチューナー(アイオーデータ社・GV-MVP/AZ)の映像が映らなくなりました。アプリを再インストールしても改善しないので、OSごと再インストールをしようと考えていました。この機会に、ドライブも換装してしまえ! というわけです。
購入したSSDドライブは、SanDisk社の製品「ウルトラ3D SSD」。型式はSDSSDH3-500G-J25。容量500GBで、約8000円でした。

なお、交換に先立ち、データのバックアップをしました。コピー先は、USB接続の外付けSSDドライブです。アイ・オー・データ社の製品「SSPH-UA500KB」で、容量は500GB。約8000円でした。

★交換手順を写真で公開!
以下、実際の分解交換の記録です。もしも真似をする場合は、くれぐれも安全第一で、自己責任でお願いします。
![]() | まずは、データのバックアップです。HDDから、外付けSSDドライブにコピーします。意外と容量があり、100GBほどもありました。コピー速度は50MB/s程度です。小分けにしてコピーをしたこともあり、これだけで1時間ほどかかりました。 |
![]() | 本題です。ケースを開けます。裏面のねじをドライバーで外し、… |
![]() | ケースを外します。詳しい外し方は、以前の記事「NEC一体型パソコンのカバーを外す」を参照ください。 |
![]() | これがハードディスクです。本体には、3箇所のねじで固定されています。 |
![]() | 接続部を確認します。「SERIAL SATA」とある大きい方が通信ケーブル。小さい「SEREAL ATA」が電源ケーブルです。 ケーブルを外す時は、裏面に押す部分があるので、押しながら外します。 ※この情報は、SSDを選定・購入する前に確認しておきました。 |
![]() | 取り外したハードディスク。側面のねじ4箇所を外すと、本体を外せます。 |
![]() | ハードディスク本体の仕様も確認しておきます。Western Digital社のWD20EARSで、容量2.0TBの製品でした。3.5インチの、普通のHDDのようです。 ※この情報は、SSDを選定・購入する前に確認しておきました。 |
![]() | ケースから本体を取り外したところ。 |
![]() | ここで、新品SSDの登場です。SSDは、2.5インチ相当です。これを3.5インチの取り付け部に固定するため、「変換マウンタ」を購入しました。アイネックス社のHDM-34という製品です。 ※後述の通り、少し工夫をしないと固定できませんでした。 |
![]() | 2.5インチSSDと、3.5インチHDDの比較です。SSDはとても小さく、薄く、軽いです。これで本当に500GBもあるとは、時代は進んだものです。 なお、SSDの接続仕様は、「SATA Revison 3」とあります。一方のHDDは「ATA300」です。Rev.3のほうが新しいようですが、接続互換性はあるとのことです。(ただし、性能は古いほうに合わせられる。) |
![]() | さっそくアダプタにSSDを固定。そしてアダプタを、ケースに固定したのですが… |
![]() | ねじ位置はピッタリなものの、コネクタ位置が合いません。ケースは、写真の左側上端に、切り欠きがあります。しかし、SSDのコネクタは中央に寄っていて、コネクタをつなげません。ボード側のケーブルは非常に短く、届かないのです。 |
![]() | そこで苦肉の策。SSDの固定ねじを4ヶ所→2ヶ所だけにして、全体をナナメに傾けました。これで、コネクタを切り欠きに近づけられます。 |
![]() | 無事に、ケーブルを固定できました。 これで、交換は完了です。 |
![]() | まっさらなSSDなので、単体では起動できません。以前に購入した、Windows 10のインストール用USBが役に立ちます。 ※詳しくは、別記事「USBから起動できるように設定する方法」を参照ください。 |
![]() | あとは、セットアップを進めるだけです。 |
![]() | パーティションは、Windowsのセットアップ中に出てくる画面で、設定することができました。C:とD:で、おおむね半分ずつ(各250GB)に分けました。 |
![]() | インストールを進めて、… |
![]() | Windowsが立ち上がりました! この後、必要なソフトウェアを再インストールして、データをコピーして、作業は無事に終了です。 なお、外付けSSDから新SSDにデータをコピーする速度は、約200MB/sでした。HDDだったときの速度(読み書き方向が逆ですが)50MB/sの、約4倍です。素晴らしい改善です。 ※インターフェースはUSB2.0です。USB3.0であれば、もっと速度が上がるようです。カタログ値は400MB/s。 |
★なんて快適! サクサク動作が復活だ
そうして、SSDへの交換が完了したPCです。まず起動の速さに、驚きます。電源ONから使用可能になるまで、わずか30秒くらいです。これまで5分以上もかかっていたのが、ウソのようです。これなら、家族に「使い終わったら電源オフ」を徹底してもらえそうです。

なお、TVチューナーについては、視聴が可能になりました。ただし、起動速度は相変わらず遅く(数十秒)、かつ「画面サイズを変えると映像が消える」という問題(視聴できなくなる前に発生していた問題)が残っています。生産終了品だし、これは諦めるしかなさそうです。画面サイズを変えなければ見られるので、ヨシとしておきます。
★まとめ:SSDでサクサク快適PC
一体型パソコンのハードディスクを、SSDに交換しました。実際にやってみて、分かったことのまとめです。
1)新規SSDのサイズは2.5インチだが、既存HDDは3.5インチだった。このため、変換アダプタが必要だった。
2)変換アダプタは、そのままでは端子の位置が合わなかった。ナナメに傾けることで、固定できた。
3)初回起動のために、Windows10のインストール用USBを使用した。
4)HDD→SSDへの交換後は、起動速度が体感で10倍、ファイルコピー速度は約4倍になった。
5)ファイルのバックアップは、USB外付けSSDを使用した。
HDDからSSDへの交換は、成功だったと言えそうです。これで、まだしばらく、新しいパソコンは買わずに済みそうです。
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