家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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隕石の衝突が迫る終末世界。タイムトラベルと強化スーツを駆使して、人類を未来に導け! ボードゲーム「アナクロニー(Anachrony)」を買いました。


★隕石衝突が迫る! 終末世界を生き抜けるか?
 以前に購入検討をして、ずっと欲しかった「アナクロニー(Anachrony)」。ようやく適正価格での販売を見つけ、入手できました。購入したのは、拡張なしの廉価版「エッセンシャル・エディション(Essential Edition)」。海外販売サイトで、本体約46ユーロ+送料24ユーロでした。(円換算すると1万円弱になってしまいますが、国内実売価格1.5万円と比べれば、妥当な範囲です。)
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 いわゆる「重量級」ボードゲームを買うのは、ずいぶん久しぶりです。まず、物品の多さに圧倒されます。特に、個人ボードが大きく、個人サブボードまであって、場所を取ります。4人用でセットアップしたところ、180×80センチの大型テーブルでも、スペースがギリギリでした。
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 舞台はSF終末世界で、細かなバックストーリーが設定されています。以下、要約です。
 300年前、謎の衝撃により、地球の生物の大半は死滅した。人類は4つの勢力に分かれ、それぞれの拠点で暮らすのみである。そして近年、衝撃の原因が、近く衝突する隕石の影響であることが解明された。隕石にはタイムトラベルを可能にする物質が含まれており、その作用によって、衝突の余波が300年前に転送されていたのだ! 実際に隕石が落ちれば、その被害は計り知れない。終末へのカウントダウンの下、4つの勢力は、それぞれの理想を目指して、未来への「備え」を始める…。
 「アナクロニー(Anachrony)」は、「時代錯誤な」を意味する「Anachronistic」から来ているものと思われます。文明は破壊された一方で、タイムトラベルのような先進技術がある、アンバランスな世界。

 暗い世界観とイラストなので、子供たちは嫌がるのでは、と思っていましたが、いやいや、なかなか好評です。各勢力の独特な人物や強化スーツの外観を見て、これは宇宙人かもしれない、などと会話が盛り上がります。
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★強化スーツ&タイムトラベルで、終末に備える!
 プレイヤーは、4つの勢力から1つを選びます。各勢力は、それぞれの得意技、いわゆる「プレイヤー別個別能力」を持ちます。私は、水が豊富な森の人を担当しました。個人ボードの左半分はワーカー置場、右半分は建築スペースです。ここに建物を増やしていき、隕石衝突に備えるのです。
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 基本システムは、ワーカープレイスメントです。すなわち、自分の持ちゴマ(ワーカー)を共通ボードに配置することで、その場所に対応するアクションを実行できます。しかし本作では、地上は汚染されており、そのまま人が外出できる環境ではありません。ワーカーは強化スーツに搭乗しなければ、共通ボードに移動できません。つまり、アクション実行には、ワーカーに加えて、強化スーツが必要になります。(個人ボード内の建物は、強化スーツなしでアクション実行できます。)
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 そしてもうひとつのSF要素が、タイムトラベルです。未来の自分から、資源やワーカーを「借金」できます。返さないまま放置すると、時空のゆがみが大きくなって、建築スペースが破壊される、という具合です。時空のゆがみを回避するには、タイムトラベル用の建物を建築して、物品を返却する必要があります。うまく返却すれば、タイムトラベル技術が向上して、終了時得点が増します。
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 基本的なゲームの流れは、共通ボードアクションによる資源・ワーカーの獲得→建築による個人ボード強化です。これを繰り返し、アクションの強さや回数を増していきます。いわゆる「拡大再生産」です。集めた建物は、終了時得点にもなります。


★ついに隕石衝突! 崩壊する首都から脱出せよ!
 ゲームは、ラウンド制で進みます。ワーカーが尽きたらパスをして、全員パスで1ラウンドが終了。そして、4ラウンドの終了時、隕石の衝突があります! 顔のタワーが炎上して、物語はクライマックスに向かいます。
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 崩壊していく地上。いよいよ各勢力は、自己の拠点だけで生き延びられるよう、準備を完了させなければなりません。損傷したドッグに、エグゾスーツたちが集結します。今こそ、地上に残された資源と機会を、可能な限り取り尽くす時です。
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 これで地上のアクションスペースの使用は、ラストチャンスとなります。すなわち、それぞれ1回使用すると、次ラウンドでは使用が不可能となります。すべてのスペースが使用済になったら「首都崩壊」となり、ゲームは終了です。最大7ラウンドですが、5~6ラウンドで終了となることもあります。
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 隕石衝突後、特に重要なアクションが「脱出」です。各勢力ごとに異なる条件(個人サブボードに記載。指定建物を所定数以上建設済であること、など)を満足すると、このアクションを実行できます。勢力ごとの基本点に加えて、加点条件(特定の資源+ワーカーの組合せ1セットにつき何点、など)があり、最大30点の得点が可能です。終了時の点数は50~80点くらいなので、これは非常に大きい。
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 最後に、得点集計です。ゲーム中の得点に加えて、建物・トラック進捗・獲得物品・共通目標などの得点を合計します。この得点はすなわち、崩壊後の世界で自活するための「備え」を示すのでしょう。もっとも点数の高い人が勝ち。つまり、新世界での覇権を得ます。
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★まとめ:SF世界観にどっぷり浸れる!
 ボードゲーム「アナクロニー」。子供たち(娘11歳、長男8歳、次男5歳)と実際に遊んでみて、良かった点・悪かった点を書きます。

◎素晴らしい点
  • 世界観。隕石衝突が迫る終末世界。各勢力それぞれの思想と目的。タイムトラベルと強化スーツの必要性。いちいち細かい背景設定がされており、ルールや手順と紐づけられている。これほどまでに、テーマとシステムが融合したゲームは初めてだ。未来から借りたワーカーを返すときに「では、行ってきます。」と言ったり、ワーカーを再使用可能にするフリーアクションを使う時に「我が国の理想のために立ち上がれ!」と言ったり。その時々の場面を想像しながら、独自のストーリーを楽しむことができる。没入感が半端でない。
  • ルール。複雑そうに見えるが、物品収集→建築の流れの、シンプルなワーカープレイスメント。タイムトラベルや隕石衝突などの付加要素はメインフェーズから分離されており、混乱せずゲームに集中できる。使用物品には言語依存がなく、文字の読めない子供も楽しめる。
  • 強化スーツ。毎ラウンド、強化スーツの数を事前に決める。ワーカーは簡単に入手でき、無数に増やせるが、強化スーツは最大6個まで。強化スーツを出すには資源が必要で、ケチるとワーカーが余ってしまう。逆に、欲張って強化スーツを用意しても、やりたいアクションがないこともある。ワーカーを増やすほど常に有利というわけではなく、バランス感覚が必要。
  • 隕石衝突。隕石衝突後は、共通ボードのマスが埋まれば終わりの、サドンデスになる。どのタイミングで脱出アクションをするか、見極めが重要。最後まで、緊張感を持って遊べる。
  • 個別能力。4つの勢力について、個人ボードがA・B両面(A面は個人差なし)、個人サブボード(脱出時得点条件が違う)が両面、リーダー(特殊能力)が2種類あり、合計32種類のパターンを選べる。それぞれ得意技と目指す目標が異なっているので、毎回違う流れのゲームを楽しめる。かつ、勢力によって方向性が定まるので、ゲームの見通しを立てやすい。リプレイ性と遊びやすさを両立している。

◎今ひとつの点
  • 場所をとる。箱は、約35×27センチの特大サイズ(カタンサイズ=30×30センチ)。個人ボードも同じサイズで、個人サブボードも付属して、とても場所をとる。4人で遊ぶには、かなり大きなテーブルが必要になる。
  • 物品。非常にたくさんの種類の物品を使う。準備と片づけに、手間がかかる。箱に仕切りはない。快適に遊ぶには、自前でタッパなどを用意することが必要。
  • 内容。テーマを取り外して、ゲームシステムだけを取ると、突出したユニークさはない。もしも、この世界観や絵柄にピンと来ないようであれば、積極的にオススメはできない。


★総評:期待以上。世界観とシステムの融合が奇跡的。
※期待以上/期待通り/失敗した、の3段階評価。


SFらしい細かなバックストーリーと、世界観と融合した物品やルールが素晴らしい。勢力ごとの個別能力もエッジが利いていて、どっぷりと終末世界に浸れます。



★日本語版ルール(PDF形式・完全版)★


 サマリーではない、詳細まで網羅した完全版ルールを作成しました。ゲーム中の確認にも便利なように、冗長な記述を省き再整理しました。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫!(固有名詞を除き、物品の言語依存なし。)

★BGGからダウンロードできます★


Anachrony:Japanese rules in hand (「アナクロニー」日本語ルール)

※Mindcrash Games 2017年英語マニュアルの和訳に沿っています。勢力別のリーダー・理念・個人マットの特殊効果の一覧付き。
※2021年「Essential Edition」にて、一部ルールの明確化と、勢力別の得点条件・リーダー能力の部分的な変更がありました。本ルールには、反映されていません。


★参考:旧版・新版の製品構成


 アナクロニーには、旧版と新版があり、商品構成が異なります。以下、新旧の比較です。

◎旧版:2017年リリース


1)Base Box
・ベースゲーム Base Game
・ソロモード:クロノボット Chronobot 1.0
・拡張①:審判の日 Doomsday

2)Exosuit Commander Pack
・強化スーツフィギュア:24個+拡張③用
・拡張②:新たな地球の開拓者 The Pioneers of New Earth
・拡張③:議会の守護者 The Guardians of The Council

◎新版:2020年リリース


1)Essential Edition
・ベースゲーム

2)Exosuit Miniature Set
・強化スーツフィギュア:24個

3)Classic Expansion
・拡張①:審判の日 Doomsday
・拡張②:新たな地球の開拓者 The Pioneers of New Earth
・拡張③:議会の守護者 The Guardians of The Council
・強化スーツフィギュア:拡張③用

4)Chronobot 1.0(無料)
・ソロモード用:HPから印刷できる
<ソロモードURL>

◎旧版→新版の変更補完用


1)Update Pack
・個人サブボード+リーダー:新版と同じもの。
※旧版に対し、バランス調整されている。

◎新拡張(新版・旧版ともに対応)


1)拡張:Fractures of Time
2)拡張:Future Imparfect


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