家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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 戦争と生活の狭間で、人々は何を見るのか? 実在の国々を想起させる設定で、血なまぐさい「戦争」がリアルに描かれる。そこではきっと、君の倫理観が試される。


 子供たちと遊ぶのを前提に、ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「サイズ・大鎌戦役(Scythe)」。
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出典:Stonemaier Games, Scythe 英語版説明書(2015, r23)


★検討にあたって


 以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘11歳、長男8歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。

 今回の候補は、「サイズ・大鎌戦役(Scythe)」です。



★ゲーム内容の確認


 以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報


・タイトル:サイズ~大鎌戦役
・作者:Jamey Stegmaier
・原題:Scythe
・発売年:2015年
・出版社(一例):Stonemaier Games [1]
・プレイ人数:1~5人
・プレイ時間:115分
・推奨年齢:14歳以上

[1] Stonemaier Games: Scythe

2)テーマ


・年代:1920年代
・場所:架空のヨーロッパ世界
・プレイヤーの立場:有力な派閥の主導者
・目的:東ヨーロッパの覇者になること。
・行うこと:
 ・土地を探索し、支配下に置く。
 ・製品を生産し、労働者を増やす。
 ・建物を建て、軍用機械を配備する。
 ・敵対勢力と交戦する。
 ・戦争を回避し、国民からの支持を保つ。

3)外観


・絵柄:暗めでシリアスな雰囲気。細部まで描写されたイラスト。
・コンポーネント:
 ・ボード:共通ボード1個、個人ボード5個
 ・カード:目標、イベントほか 約110枚
 ・木製コマ:資源、建物ほか 約240個
 ・プラ製コマ:キャラ、メカ 約30個
 ・紙製チップ:現金ほか 約100個
 ・その他:紙製ダイヤル2個

・箱サイズ:37×30cm(特大サイズ)
・共通ボード:80×60cm程度(推定)

4)ルール


 以下、英語版マニュアル(Stonemaier Games、2015年)を参照した情報。

○基本システム


・個人ボード上のアクション選択。
・共通ボード上の陣取り。

○大まかな手順


1)手番制。終了条件を満たすまで繰り返す。

2)開始プレイヤーから、時計回りに手番をとる。

3)手番では、以下を順に行う。
 ①個人ボードのエリア1個を選び、自色ポーンを置く。
  ・前回と同じエリアは選べない。
 ②エリアの上半分のアクションを1回実行できる。
 ③下半分のアクションを1回実行できる。
 ④手番中いつでも、目標カードを達成できる。
 ⑤所定の成果をあげると、達成勲章を得られる。

4)誰かが6個の達成勲章を得たら、即時ゲーム終了。


○勝敗


・もっとも資産が多い人が勝ち。資産源には、以下がある。
 1)ゲーム中:稼いだ現金。
 2)終了時 :達成勲章数、支配下の領地・資源数。
   ・人気度が高いほど、現金との交換レートが増す。

○アクション


・個人ボードのエリアを選び、アクションを実行する。

・ボード上半分のアクション
a)強化:軍事力を得る/戦闘カードを獲得する。
b)生産:生産可能な資源・労働者を領地に置く。
c)移動:自色コマを移動する/現金を得る。
d)交易:任意の資源を領地に置く/人気度を得る。

・ボード下半分のアクション
e)建築:建物を建てる。
f)投入:軍用機械を領地に置く。
g)雇用:即時・永続ボーナスを得る。
h)改良:アクションの効果を高める。

○特徴的な要素


  • プレイヤーごとの個別能力がある。
    • 初期資源が異なる。
    • 個人ボードの構成が異なる。
    • 解放される能力が異なる。

  • 自色コマには、主役・軍用機械・労働者がいる。
    • 自色コマを置くと、その土地の支配権を得られる。
    • コマがないときは、自色建物がある人が支配権を持つ。
    • 主役・軍用機械は戦闘ができる。
    • 労働者は生産ができる。戦闘はできない。

  • 他プレイヤーのコマがいるマスに入ると、戦闘になる。
    • 戦闘では、トラック・カードから軍事力を使う。
    • トラックの消費量は、双方がダイヤルで秘密裏に選ぶ。
    • 合計軍事力が高いほうが勝つ。
    • 戦闘を仕掛けたほうが勝つと、所定量の人気度を失う。
    • 負けたプレイヤーは、コマを母国に戻す。

  • 遭遇チップのある土地に入ると、遭遇カードを引く。
    • 選択肢を選び、指示された物品などを得る。

  • 工場の土地に入ると、工場カードを得る。
    • 工場カードは、新しいアクションを与える。

  • 個人ボードのコマを共通ボードに投入すると、能力解放がある。
    • 軍用機械を投入すると、プレイヤー個別の能力が増す。
    • 建物や労働者を投入すると、アクション効果が増す。


5)遊びやすさ


・言語依存:
 ・プレイヤー別の特殊効果は、文字による説明。
 ・イベントカードは文字による説明。文章量が多い。
・プレイ人数依存:
 ・1~5人用:人数によらず、同じルールで遊ぶ。
・リプレイ性:
 ・使用物品変化:
  ・プレイヤー個別能力は、ランダムに選択して使う。
  ・開始時の目標カードの配布はランダム。
 ・ランダム要素:
  ・戦闘・イベント・工場カードの出現順はランダム。

6)入手性


・日本語版は、アークライトから発売されている[5]。定価11550円。
 ・国内アマゾンで、普通に入手できる。実売8700円など。

※2022/7現在の状況。
[5] アークライトゲームズ: サイズ – 大鎌戦役 – 完全日本語版




★考察:「サイズ」の魅力と懸念点


 世界的に人気の高いゲームらしい。シリアスな世界観と、大きなミニチュアが目を引きました。

◎魅力を感じた点


  • テーマ。「サイズ(Scythe)」は「鎌」の意味で、武器であり、農具でもある。戦争と生活の間でバランスを取るというテーマに合わせて、このタイトルにしたとのこと。戦闘によって陣地を広げられるが、戦闘を起こすとペナルティ(勝利点につながるパラメータが落ちる)があるため、それほど戦闘が起きないらしい。戦闘しなかったプレイヤーが勝つことも多いという。どんなプレイ感なのか、たいへん興味深い。

  • と思ったのだが、具体的な内容を見て驚愕。常識のある大人が、とても遊べるシロモノではない。懸念点を参照。


◎懸念点


  • このタイミングで、このゲームを遊べるか? 架空の第一次大戦後という設定で、「ラスヴィエト」「クリミアン」といった実在の国を想起させる勢力を、プレイヤーが担当する。そして現実世界では、2022年2月、ロシア軍がウクライナに侵攻している。このような状況下では、このゲームが「ロシア軍になってウクライナを占領する『戦争ごっこ』」と曲解されても、反論は難しい気がする。本ゲームは2016年発売で、まったく意図していないことは分かる。明らかにこのゲームでなく、ロシアが悪い。しかしそれでも、現代社会に生きる、平均的な倫理観を持った人であれば、「このゲームで遊ぶか?」と聞かれて、「はい」と即答するのは難しいのではないか。常識を疑われるリスクから、誘う側も誘いにくい。そこまでしてまで、遊ぶ必要があるのか。得るものはなく、失うだけである。

  • 生々しい戦争。戦争をテーマとしたゲームは多いが、このゲームでは「大鎌」をモチーフにしており、「戦争」と「生活」の両方を描こうとしている。このために、登場人物やイベントなどのディティールが描かれている。しかし、それがゆえに、戦争の生々しさが強調されてしまう。今、このメックを1歩進めることは、実際にはどれほどの人々の血を流させているのか。この建物を置くことが、どれだけの市民から生活を奪うことになるのか。恐怖におののき、ときに死に至る人々を想像し、血のニオイを感じながら遊ぶのは、精神的に耐えられない。「武力によって富を築く」という思想を受け入れたくなくても、それがルールであるので逃げられない。1手を打つたびに、個人としての価値観、人生の目的、生きる上での理想を捨てていくことになる。当然ながら、子供たち(娘11歳、長男8歳、次男6歳)と遊ぶなんて、まったくトンデモナイ!

  • 言語依存。カードや効果の一部は、言語での説明になっている。特にイベントカードは、文字が小さくて、漢字も多い。老眼がはじまった大人や、小さな子供(幼稚園・小学生低学年)は、難儀しそうだ。ただ、上述の問題と比べれば、小さなことである。


★判定結果:「サイズ」は買うべきか?


 以上を踏まえて、「サイズ」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:うちには必要ない(Not for us all)。


※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。

 これは、タイミングが悪すぎました。まさか、今この内容(ロシアvsクリミアで軍事的覇権を競う)を遊ぶなんて、常識的に認められないでしょう。内容を論ずるまでもなく、いわんや遊ぶまでもありません。ボードゲームは悪くない。ロシアが悪い。戦争絶対反対!




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