ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「リフトオフ(Lift Off)」。
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「リフトオフ(Lift Off)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:リフトオフ
・作者:Jeroen Vandersteen
・原題:Lift Off
・発売年:2018年
・出版社(一例):Z-man games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:60-90分
・推奨年齢:12歳以上
[1] Z-man Games: Lift Off
2)テーマ
・年代:現代
・場所:ロケット打ち上げ施設
・プレイヤーの立場:宇宙開発団体
・目的:宇宙開発競争で優位に立つこと。
・行うこと:
・専門家を雇う。
・ロケットで構造物を宇宙に運ぶ。
・技術を蓄積し、ロケットの性能を強化する。
・研究所を増強し、難易度の高い任務に挑む。
3)外観
・絵柄:レトロ調の色使いのイラスト。コントラストの強い色使い。
・コンポーネント:
・ボード:メインボード1個、
・カード:専門家、任務など 約230枚
・木製コマ:宇宙船 約50個
・紙製チップ:現金など 約100個
・紙製タイル:ロケットなど 約10個
・サイズ感:箱32×23cm(オルレアンサイズ)、ボード:40×30cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Z-man Games、2018年)を参照した情報。
○基本システム
・ブースタードラフトによる、使用カード選定。
・カードによるアクション実行。
・個人ボードのパラメータ強化(トラック・物品累積)。
○大まかな手順
1.ラウンド制。全8ラウンド。
2.全員、専門家カードを手札3枚に補充する。
・2ラウンド目以降は、収入トラックの収入を得る。
3.専門家カードをブースタードラフトする。
1)開始プレイヤーが方向(時計/反時計)を決める。
2)各自1枚を残し、残りを指定方向の人に渡す。
3)再度1枚を残し、残りを指定方向に渡す。
4)各人の手元に3枚のカードが残る。
4.開始プレイヤーから、指定方向で手番をとる。
1)手札から1枚を選んで出す。
2)出したカードの効果とアクションを実行する。
3)全員が1手番ずつ終えたら、もう1周手番をとる。
4)各人の手元に1枚のカードが残る。
5.開始プレイヤーから、時計まわりで手番をとる。
1)任務カードの山1つを選び、3枚を引く。
2)1枚を選び、2枚を山に戻す。
6.プレイ順、または同時に、ロケット打ち上げを行う。
1)打ち上げ条件の充足を確認する。
2)必要コストを支払う。
3)任務カードの得点・効果を取得する。
7.ボードをリセットし、次ラウンドに進む。
8.8ラウンド終了したら、ゲーム終了。
○勝敗
・ゲーム終了後、得点が高い人が勝ち。主な得点源は以下。
・ゲーム中:ロケット打ち上げ、任務カードの遂行など。
・終了時 :任務カードの加点、目標カード充足など。
○アクション
・専門家カードによるアクション(代表例):
a)記載の現金を得る。
b)任務遂行時、記載の勝利点を得る。
c)記載の技術タイルを、記載コストで買える。
d)記載コストを払い、容量を増す。
e)記載コストを払い、研究所レベルを増す。
f)記載コストを払い、打ち上げ費用を下げる。
g)投資マスに自色コマを置き、収入を増やす。
○特徴的な要素
・専門家カードは、効果とアクションの2要素を持つ。
・効果は、即時効果・ラウンド中の持続効果がある。
・アクションは、1~2個ある。1手番ですべて実行可能。
・主な得点源は、任務カードの打ち上げ。
・手持ちの任務カードは、下の行(地上エリア)に置く。
・遂行済の任務カードは、上の行(宇宙エリア)に移す。
・遂行時、即時得点と、終了後条件による得点がある。
・4ラウンド終了時、レベル3・4の任務カードが出現。
・ロケット・研究所の性能:
・ロケット数:1手番で打ち上げられるロケット数。
・費用 :ロケット1個の打ち上げに必要な金額。
・容量 :乗せられる任務カードの最大重量。
・レベル:乗せられる任務カードの最大難易度。
・技術 :任務レベルに応じ、所定の色・数が必要。
・収入 :ラウンド開始時の現金収入を決める。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・任務カード・専門家カードの固有名詞は文字表記。
・専門家カードの効果は、主に文字で記載されている。
・プレイ人数依存:
・2~4人用:使用するカード枚数などを調整。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・目標カードは所定数を抜き取って使用。
・ランダム要素:
・専門家カードの登場順はランダム。
・任務カードの登場順はランダム。
・目標カードの配布はランダム。
6)入手性
・日本語版:日本語版がアークライトより販売[5]。定価6380円。
・国内アマゾンで、普通に購入できる。実売約4000円。
・英語版:メーカーサイトの定価は、59.99ドル。
・海外Amazon.comで普通に販売。約38ドル+送料16ドル。
※2022/4現在の状況。
[5]アークライトゲームズ:リフトオフ 日本語版
★考察:「リフトオフ」の魅力と懸念点
見た目が明るく楽し気で、ロケットを打ち上げるというテーマも分かりやすい。子供たちの興味を引きそうです。
◎魅力を感じた点
・テーマと物品。陽気な感じの人物イラスト、かわいらしいロケットの木製コマなどが、明るいイメージで好印象。ロケットを打ち上げるという目的も明瞭で、子供たちが受け入れやすいだろう。
・ドラフト。専門家カードは、ブースタードラフトで回覧しながら選択する。どの専門家を、どんな組み合わせで使うのが効率的か、考えるのが楽しそうだ。
◎懸念点
・言語依存。専門家カードの効果は、文字による記載になっている。漢字混じりの文字を読むのが得意でない子供(長男7歳、次男5歳)は、遊ぶのに難儀しそうだ。
・プレイ時間。ドラフト、アクション、任務達成の比較的単調な作業の繰り返しで、公称プレイ時間が60~90分。途中で飽きてしまわないのか。後半に高レベルのミッションが出て、変化はあるのだが、それにしても長すぎるのでは。
★判定結果:「リフトオフ」は買うべきか?
以上を踏まえて、「リフトオフ」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
硬派な雰囲気が多いSFボードゲームの中で、暖かみのある人物イラストで、子供たちも受け入れやすそうです。ただ、雰囲気もルールも軽めに見えるのに、プレイ時間が長め。単純作業で飽きてしまう心配があります。好印象なのですが、購入は見送りとします。
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★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「リフトオフ(Lift Off)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:リフトオフ
・作者:Jeroen Vandersteen
・原題:Lift Off
・発売年:2018年
・出版社(一例):Z-man games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:60-90分
・推奨年齢:12歳以上
[1] Z-man Games: Lift Off
2)テーマ
・年代:現代
・場所:ロケット打ち上げ施設
・プレイヤーの立場:宇宙開発団体
・目的:宇宙開発競争で優位に立つこと。
・行うこと:
・専門家を雇う。
・ロケットで構造物を宇宙に運ぶ。
・技術を蓄積し、ロケットの性能を強化する。
・研究所を増強し、難易度の高い任務に挑む。
3)外観
・絵柄:レトロ調の色使いのイラスト。コントラストの強い色使い。
・コンポーネント:
・ボード:メインボード1個、
・カード:専門家、任務など 約230枚
・木製コマ:宇宙船 約50個
・紙製チップ:現金など 約100個
・紙製タイル:ロケットなど 約10個
・サイズ感:箱32×23cm(オルレアンサイズ)、ボード:40×30cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Z-man Games、2018年)を参照した情報。
○基本システム
・ブースタードラフトによる、使用カード選定。
・カードによるアクション実行。
・個人ボードのパラメータ強化(トラック・物品累積)。
○大まかな手順
1.ラウンド制。全8ラウンド。
2.全員、専門家カードを手札3枚に補充する。
・2ラウンド目以降は、収入トラックの収入を得る。
3.専門家カードをブースタードラフトする。
1)開始プレイヤーが方向(時計/反時計)を決める。
2)各自1枚を残し、残りを指定方向の人に渡す。
3)再度1枚を残し、残りを指定方向に渡す。
4)各人の手元に3枚のカードが残る。
4.開始プレイヤーから、指定方向で手番をとる。
1)手札から1枚を選んで出す。
2)出したカードの効果とアクションを実行する。
3)全員が1手番ずつ終えたら、もう1周手番をとる。
4)各人の手元に1枚のカードが残る。
5.開始プレイヤーから、時計まわりで手番をとる。
1)任務カードの山1つを選び、3枚を引く。
2)1枚を選び、2枚を山に戻す。
6.プレイ順、または同時に、ロケット打ち上げを行う。
1)打ち上げ条件の充足を確認する。
2)必要コストを支払う。
3)任務カードの得点・効果を取得する。
7.ボードをリセットし、次ラウンドに進む。
8.8ラウンド終了したら、ゲーム終了。
○勝敗
・ゲーム終了後、得点が高い人が勝ち。主な得点源は以下。
・ゲーム中:ロケット打ち上げ、任務カードの遂行など。
・終了時 :任務カードの加点、目標カード充足など。
○アクション
・専門家カードによるアクション(代表例):
a)記載の現金を得る。
b)任務遂行時、記載の勝利点を得る。
c)記載の技術タイルを、記載コストで買える。
d)記載コストを払い、容量を増す。
e)記載コストを払い、研究所レベルを増す。
f)記載コストを払い、打ち上げ費用を下げる。
g)投資マスに自色コマを置き、収入を増やす。
○特徴的な要素
・専門家カードは、効果とアクションの2要素を持つ。
・効果は、即時効果・ラウンド中の持続効果がある。
・アクションは、1~2個ある。1手番ですべて実行可能。
・主な得点源は、任務カードの打ち上げ。
・手持ちの任務カードは、下の行(地上エリア)に置く。
・遂行済の任務カードは、上の行(宇宙エリア)に移す。
・遂行時、即時得点と、終了後条件による得点がある。
・4ラウンド終了時、レベル3・4の任務カードが出現。
・ロケット・研究所の性能:
・ロケット数:1手番で打ち上げられるロケット数。
・費用 :ロケット1個の打ち上げに必要な金額。
・容量 :乗せられる任務カードの最大重量。
・レベル:乗せられる任務カードの最大難易度。
・技術 :任務レベルに応じ、所定の色・数が必要。
・収入 :ラウンド開始時の現金収入を決める。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・任務カード・専門家カードの固有名詞は文字表記。
・専門家カードの効果は、主に文字で記載されている。
・プレイ人数依存:
・2~4人用:使用するカード枚数などを調整。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・目標カードは所定数を抜き取って使用。
・ランダム要素:
・専門家カードの登場順はランダム。
・任務カードの登場順はランダム。
・目標カードの配布はランダム。
6)入手性
・日本語版:日本語版がアークライトより販売[5]。定価6380円。
・国内アマゾンで、普通に購入できる。実売約4000円。
・英語版:メーカーサイトの定価は、59.99ドル。
・海外Amazon.comで普通に販売。約38ドル+送料16ドル。
※2022/4現在の状況。
[5]アークライトゲームズ:リフトオフ 日本語版
★考察:「リフトオフ」の魅力と懸念点
見た目が明るく楽し気で、ロケットを打ち上げるというテーマも分かりやすい。子供たちの興味を引きそうです。
◎魅力を感じた点
・テーマと物品。陽気な感じの人物イラスト、かわいらしいロケットの木製コマなどが、明るいイメージで好印象。ロケットを打ち上げるという目的も明瞭で、子供たちが受け入れやすいだろう。
・ドラフト。専門家カードは、ブースタードラフトで回覧しながら選択する。どの専門家を、どんな組み合わせで使うのが効率的か、考えるのが楽しそうだ。
◎懸念点
・言語依存。専門家カードの効果は、文字による記載になっている。漢字混じりの文字を読むのが得意でない子供(長男7歳、次男5歳)は、遊ぶのに難儀しそうだ。
・プレイ時間。ドラフト、アクション、任務達成の比較的単調な作業の繰り返しで、公称プレイ時間が60~90分。途中で飽きてしまわないのか。後半に高レベルのミッションが出て、変化はあるのだが、それにしても長すぎるのでは。
★判定結果:「リフトオフ」は買うべきか?
以上を踏まえて、「リフトオフ」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:うちには必要ない。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
硬派な雰囲気が多いSFボードゲームの中で、暖かみのある人物イラストで、子供たちも受け入れやすそうです。ただ、雰囲気もルールも軽めに見えるのに、プレイ時間が長め。単純作業で飽きてしまう心配があります。好印象なのですが、購入は見送りとします。
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