ボードゲームの購入を検討する記事です。今回は「ピリオディック:元素の周期表ゲーム(Periodic: A Game of The Elements)」。
★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「ピリオディック:元素の周期表ゲーム(Periodic: A Game of The Elements)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:ピリオディック:元素の周期表ゲーム/ペリオディック
・作者:John Coveyou, Paul Salomon
・原題:Periodic: A Game of The Elements
・発売年:2019年
・出版社(一例):Genius Games [1]
・プレイ人数:2~5人
・プレイ時間:40~60分
・推奨年齢:10歳以上
[1]Floodgate Games: Periodic: A Game of The Elements
2)テーマ
・年代:現代
・場所:実験室(元素の周期表)
・プレイヤーの立場:元素を研究する学者。
・目的:指示された元素を集めること。
・行うこと:
・周期表の元素マスを移動する。
・指示された元素マスに止まる。
3)外観
・絵柄:明るくカラフルな色づかい。
・コンポーネント:
・ボード: ゲームボード1個
・カード: 目標カードなど 約50枚
・木製コマ:フラスコ、顕微鏡など 約60個
・紙製チップ:エネルギ、表彰など 約60個
・サイズ感:箱30cm×22cm、ボード:40cm×30cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Genius Games、2019年版)を参照した情報。
○基本システム
・接続マス移動による目的地への到達。
・セットコレクション。
○大まかな手順
1)ラウンド制。開始プレイヤーから手番を取る。
2)手番では、以下を順に行う。
i)アクションを選び、周期表のマスを1~5歩動く。
ii)目的地に着いたら、カードに自色マーカーを置く。
iii)目標カードが達成されたら、得点を得る。
iv)グループカードを満たせば、学問トラックを進む。
3)以下条件のいずれかを満たしたら終了。
a)目標カードの1種類が尽きる。
b)所定人数が、学問トラックの所定マスに着く。
○勝敗
・勝利点が高い人が勝ち。得点源には、以下がある。
・目標カードの達成。
・学問トラックの進捗。
・個人目標カードの達成。
○アクション
・アクションは以下から選び、1~5歩を自由に進む。
a)原子番号が減少or増加するように移動(左/右)。
b)イオン化エネルギが増加するように移動(右/上)。
c)原子半径が増加するように移動(左/下)。
d)原子量が増加するように移動(右/下)
e)原子量が減少するように移動(左/上)
○特徴的な要素
・アクションに対応する方向に、コマを移動できる。
・アクションは、ボード記載の5つの選択肢から選ぶ。
・選択肢にエネルギチップがあれば、もらえる。
・エネルギを払えば、2種類以上のアクションを使える。
・目的カードに示された元素を目指す。
・目的カードには、2~3種類の元素が示されている。
・元素に着くたび、自色マーカーをカードに置く。
・誰かが全元素を達成したら、そのカードは完了。
・完了時、自色マーカー数に応じて、得点チップを得る。
・目標カード達成者は、即時効果チップも得る。
・ボード周囲には、元素グループカードを並べる。
・カードには、各自の顕微鏡コマを置く。
・指定の元素グループに着いたら、学問トラックを進められる。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードの固有名詞は、文字による記載。
・即時効果タイルは文字のみ記載。文字を読む必要あり。
・プレイ人数依存:
・人数によらず、同じルールで遊ぶ。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・個人目標カードは、所定数を抜き出して配る。
・ランダム要素:
・目標カードの出現順はランダム。
・元素グループカードの配置はランダム。
6)入手性
・日本語版:日本語版の存在は確認できない。
・英語版:定価39.99ドル。
・国内アマゾンでは割高な価格。約7500円など。
・海外Amazon.comでは普通に入手できる。約40ドル+送料約15ドル。
※2021/10現在の状況。
★考察:「ピリオディック」の魅力と懸念点
まさか、元素の周期表でゲームができるなんて! 中学生のとき、理科部に在籍していた身としては、たいへん興味深く感じました。
◎魅力を感じた点
・周期表。元素の周期表という、理系ゴコロをくすぐるテーマと物品。色使いが美しく、顕微鏡やフラスコなどのコマの形状も秀逸。これは、ぜひ子供たちと遊べるようになりたい。目指せ、リケジョ・リケダン!
・目的カード。目的カードは元素が2~3個書かれているが、「常温で液体の元素」「合金に使われる元素」など、特性や用途によってグルーピングされている。それぞれの元素のイメージをとらえやすくなるのでは。理科の勉強になりそう。
・ルール。シンプルで、戦略性もあるルール。複数回行動ができる、エネルギチップの使いどころ。アクションによる、コマ移動方向の制約。学問トラックという付加要素もあって、作戦を立てながら遊べそうだ。目標地には、目標カードごとに色の違う目印のコマを置くようになっており、どこを目指すべきか分かりやすい。文字を照合して確認する必要がなく、スムーズに楽しめそう。
◎懸念点
・言語依存。理科の専門的な学術用語を使い、かつ、英語である。小学生の子供には、敷居が高いだろう。
・見た目。意味不明なアルファベットが書かれたマスが、ずらりと並んでいるだけ。周期表を見たこともない子供たちが、興味を引かれるとは思えない。
★判定結果:「ピリオディック」は買うべきか?
以上を踏まえて、「ピリオディック」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:気になる。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
元素の周期表で遊べるなんて、まるで夢のようだ! リケジョ・リケダン必携のゲームです。小学生の子供と遊ぶには、まだ早いかと思いますが、気になる商品です。
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★検討にあたって
以下の条件を前提に、ボードゲームを物色しています。候補となった物件について、詳細を検討します。
・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男5歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。
今回の候補は、「ピリオディック:元素の周期表ゲーム(Periodic: A Game of The Elements)」です。
★ゲーム内容の確認
以下項目について、確認を行います。
1)基本情報:プレイ人数、プレイ時間など
2)テーマ:世界観、ゲームのあらまし
3)外観:絵柄、コンポーネントなど
4)ルール:手順概要、特徴的な要素など
5)遊びやすさ:言語依存、リプレイ性など
6)入手性:価格、在庫状況など

1)基本情報
・タイトル:ピリオディック:元素の周期表ゲーム/ペリオディック
・作者:John Coveyou, Paul Salomon
・原題:Periodic: A Game of The Elements
・発売年:2019年
・出版社(一例):Genius Games [1]
・プレイ人数:2~5人
・プレイ時間:40~60分
・推奨年齢:10歳以上
[1]Floodgate Games: Periodic: A Game of The Elements
2)テーマ
・年代:現代
・場所:実験室(元素の周期表)
・プレイヤーの立場:元素を研究する学者。
・目的:指示された元素を集めること。
・行うこと:
・周期表の元素マスを移動する。
・指示された元素マスに止まる。
3)外観
・絵柄:明るくカラフルな色づかい。
・コンポーネント:
・ボード: ゲームボード1個
・カード: 目標カードなど 約50枚
・木製コマ:フラスコ、顕微鏡など 約60個
・紙製チップ:エネルギ、表彰など 約60個
・サイズ感:箱30cm×22cm、ボード:40cm×30cm程度(推定)
4)ルール
以下、英語語版マニュアル(Genius Games、2019年版)を参照した情報。
○基本システム
・接続マス移動による目的地への到達。
・セットコレクション。
○大まかな手順
1)ラウンド制。開始プレイヤーから手番を取る。
2)手番では、以下を順に行う。
i)アクションを選び、周期表のマスを1~5歩動く。
ii)目的地に着いたら、カードに自色マーカーを置く。
iii)目標カードが達成されたら、得点を得る。
iv)グループカードを満たせば、学問トラックを進む。
3)以下条件のいずれかを満たしたら終了。
a)目標カードの1種類が尽きる。
b)所定人数が、学問トラックの所定マスに着く。
○勝敗
・勝利点が高い人が勝ち。得点源には、以下がある。
・目標カードの達成。
・学問トラックの進捗。
・個人目標カードの達成。
○アクション
・アクションは以下から選び、1~5歩を自由に進む。
a)原子番号が減少or増加するように移動(左/右)。
b)イオン化エネルギが増加するように移動(右/上)。
c)原子半径が増加するように移動(左/下)。
d)原子量が増加するように移動(右/下)
e)原子量が減少するように移動(左/上)
○特徴的な要素
・アクションに対応する方向に、コマを移動できる。
・アクションは、ボード記載の5つの選択肢から選ぶ。
・選択肢にエネルギチップがあれば、もらえる。
・エネルギを払えば、2種類以上のアクションを使える。
・目的カードに示された元素を目指す。
・目的カードには、2~3種類の元素が示されている。
・元素に着くたび、自色マーカーをカードに置く。
・誰かが全元素を達成したら、そのカードは完了。
・完了時、自色マーカー数に応じて、得点チップを得る。
・目標カード達成者は、即時効果チップも得る。
・ボード周囲には、元素グループカードを並べる。
・カードには、各自の顕微鏡コマを置く。
・指定の元素グループに着いたら、学問トラックを進められる。
5)遊びやすさ
・言語依存:
・カードの固有名詞は、文字による記載。
・即時効果タイルは文字のみ記載。文字を読む必要あり。
・プレイ人数依存:
・人数によらず、同じルールで遊ぶ。
・リプレイ性:
・使用物品変化:
・個人目標カードは、所定数を抜き出して配る。
・ランダム要素:
・目標カードの出現順はランダム。
・元素グループカードの配置はランダム。
6)入手性
・日本語版:日本語版の存在は確認できない。
・英語版:定価39.99ドル。
・国内アマゾンでは割高な価格。約7500円など。
・海外Amazon.comでは普通に入手できる。約40ドル+送料約15ドル。
※2021/10現在の状況。
★考察:「ピリオディック」の魅力と懸念点
まさか、元素の周期表でゲームができるなんて! 中学生のとき、理科部に在籍していた身としては、たいへん興味深く感じました。
◎魅力を感じた点
・周期表。元素の周期表という、理系ゴコロをくすぐるテーマと物品。色使いが美しく、顕微鏡やフラスコなどのコマの形状も秀逸。これは、ぜひ子供たちと遊べるようになりたい。目指せ、リケジョ・リケダン!
・目的カード。目的カードは元素が2~3個書かれているが、「常温で液体の元素」「合金に使われる元素」など、特性や用途によってグルーピングされている。それぞれの元素のイメージをとらえやすくなるのでは。理科の勉強になりそう。
・ルール。シンプルで、戦略性もあるルール。複数回行動ができる、エネルギチップの使いどころ。アクションによる、コマ移動方向の制約。学問トラックという付加要素もあって、作戦を立てながら遊べそうだ。目標地には、目標カードごとに色の違う目印のコマを置くようになっており、どこを目指すべきか分かりやすい。文字を照合して確認する必要がなく、スムーズに楽しめそう。
◎懸念点
・言語依存。理科の専門的な学術用語を使い、かつ、英語である。小学生の子供には、敷居が高いだろう。
・見た目。意味不明なアルファベットが書かれたマスが、ずらりと並んでいるだけ。周期表を見たこともない子供たちが、興味を引かれるとは思えない。
★判定結果:「ピリオディック」は買うべきか?
以上を踏まえて、「ピリオディック」を買うべきかどうか、判定しました。
判定結果:気になる。
※ぜひ買いたい/気になる/うちには必要ない、の3段階評価。
元素の周期表で遊べるなんて、まるで夢のようだ! リケジョ・リケダン必携のゲームです。小学生の子供と遊ぶには、まだ早いかと思いますが、気になる商品です。
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