家と子供と、今日のおじさん(仮)

2017年築の家で、妻+子供3人と過ごす記録です。ほのかに工学テイスト。


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ボードゲーム「オルレアン」を買いました。ワーカーを袋から引くワクワク感と、引いたワーカーの効率的な活用を考えるのが楽しいゲームです。

★日本語版ルールを、BGGに格納しました。★


Orleans:Japanese rules in hand (「オルレアン」日本語ルール)


<オルレアン関連記事一覧>
オルレアン:コンポーネント収納の工夫
オルレアン:物品の日本語化に挑戦
オルレアン:ルール和訳に挑戦(拡張含む)
オルレアン:拡張「交易と陰謀」&「侵略」の比較検討


★海外版ボードゲーム「オルレアン」を購入!
 「アルマ・マータ(Alma Mater)」の購入をきっかけに、我が家に空前のボードゲームブームが到来しています。今回、半ば衝動的に「オルレアン(Orleans;オルリアン、オーリンズ)」というゲームを買いました。2015年に発売された、dlp gamesの商品です。世界的なボードゲームサイト「BGG(Board Game Geek)」でも人気が高く、定番ボードゲームのようです。
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 「オルレアン(Orleans)」とは、フランスの街の名前です。中世のこの街を舞台に、プレイヤーは仲間を活用して、富を集め、商圏を広げ、街を発展させて、もっとも高い成果をおさめることを目指します。システム(メカニクス)としては、袋からランダムに引いたコマを使うという点がユニークです。

 日本語版については、だいぶ以前にホビージャパンから発売されたものの、現在絶版のようです。そして最近(2021年2月頃)、エンゲーム(Engame)社から「完全日本語版」が発売されたようですが、品薄で買えません(定価6050円のところが、プレミアム価格になっている)。


 そこで、本場ドイツの「英語・ドイツ語版」の購入を検討しました。公開されている海外版マニュアル[1]を見る限り、言語依存は低そうです。念のため、マニュアルを自前で和訳してみて、大丈夫そうと確信しました。最終的に、全訳版とダイジェスト版(ゲーム中の参照用)の2種類のマニュアルが完成して、遊ぶ準備は万端です!
[1]dlp games Verlag: Spiele - Orleans

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 そうして入手した海外版「オルレアン」。さっそく開梱です。木製のコマと布製の袋、それとボードでいっぱいです。残念ながら、仕切りの類はないようです。開封後は、自分で各コマの整理・収容の方法を考えないとなりません。
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 ボードから、たくさんのタイルを自分で切り離します。ゲーム開始に向けて、気分が高まっていく作業です。
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 そして、準備完了! あらかじめ、和訳したマニュアルを熟読していたので、セットアップもスムーズに終わりました。ルールは把握しているのですが、実際どのような進行になるのか、ワクワクしてきます!
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★どんなゲーム? ~袋からワーカーを引いてアクション!
 オルレアンのシステム(メカニクス)は、独特です。いわゆる「ワーカープレイスメント」のように、ワーカーコマを所定のスペースに置くと、それに対応するアクションができる、というルールです。各スペースは複数のマスから成ってて、すべてのマスに、定められた種類(色)のワーカーを置かないと、アクションを行うことができません。所定の種類のコマをピッタリははめる必要があるという点は、パズルゲームっぽくもあります。
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 そしてこれが本ゲームのハイライト、「袋(バッグ)」です。この中にワーカーコマが入っていて、中身を見ないで所定数を引きます。袋の中のワーカーの数は、ゲームの進行に伴って増えたり減ったりします。また、引ける数も、条件により変動します。
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 つかんだコマは、自分専用のボードに置きます。下の写真のスペースは「村」のアクションです。ボード上で指定されたワーカー3個すべてがそろうと、このアクションを使えるようになります。アクションを使うと、そのワーカーは袋に戻り、次のラウンドでまた使えます(もし、袋から引ければ)。
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 基本的なアクションでは、新たなワーカーを得ることができます。農民、職人、戦士、先生など、いろいろな種類のワーカーがいて、それぞれ対応できるアクションが異なります。この先のゲームの進め方を計画して、それに沿ったワーカーを選ぶことが大事です。
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 ワーカーを取ると、ボーナスとして物品がもらえたり、新たなアクションが増えたり、引けるワーカーの数が増えたりします。得られるものはワーカーの種類によって異なります。したがって、ワーカーを選ぶときは、先の行動に有用なワーカーを取るのか、ボーナスが魅力的なワーカーを取るのか、ジレンマがあります。
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 アクションは、ワーカーを増やすだけではありません。共通ゲームボードの地図上の旅商人を進めて、地図上の商品を集めたり、各町に拠点を作って商圏を広げたりできます。商品や拠点の数は、最終得点に影響します。
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 ゲームが進んでいくと、ワーカーが増え、商品や現金が増えます。さらに、新しいアクションができる「場所」タイルも増えて、ボード上がにぎやかになってきます。歯車のようなコマは「技術」タイルで、ワーカーを置く必要コマを減らせます。
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 ワーカーを増やすばかりだと、欲しいワーカーがなかなか引けなくなってしまいます。そこで、自分の計画に必要性の低いワーカーは、減らす必要があります。その役目を果たすのが「公共事業」ボードです。ここにワーカーを置くとお金やポイントがもらえますが、そのワーカーは2度と帰ってきません。
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 こうしてゲームが進み、終了時の盤面です。ワーカーが減り、地図上の拠点が増えて、各トラックのコマも進みました。18ラウンドが終了すると、得点計算になります。
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 得点源は、小麦や羊毛などの商品、金貨(コイン)と、建てた拠点、各トラックなどから取れる市民タイル、ポイントを重ねて得られる発展レベルです。すべての要素を合計して、もっとも高い点数の人が勝ち!(このスコアシートは、サイト[3]のものを使いました。)
[3]Board Game Geek: Orleans - Files - Orleans Scoresheet A4

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★どこが面白い? ~計画がハマったときの達成感!
1)何がでるかな? 袋の中のワーカー
 なんといっても楽しいのは、「袋からワーカーを引く」という行為そのものです。次に自分がやりたいアクションに対して、ピッタリのワーカーが出てきたときは、なんとも嬉しいです。逆に、思ったワーカーが出ず、どうすればよいか困惑するのも、ゲームとして印象的な場面です。
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 ワーカーを袋から引く、というと、運の要素に支配されそうに感じますが、そうではありません。自分の必要なワーカーは手元に残し、不要なワーカーは公共事業で減らしていく。同時に、ワーカーを引ける数を増やしたり、自分のワーカー構成に合うアクションを増やしたり、計画性が重要です。ワーカーの引きがランダムであることを前提に、確率的に高い成果を得られる戦略を考案し、ランダム性をうまくマネジメントすることが、このゲームのキモだと思います。(といいつつ、最後は「引き運」で決まってしまう部分もあり、それも面白い点です。)

2)じっくり考えられる「計画フェーズ」
 このゲームでは、ワーカーをどのアクションスペースに置くか考える作業(計画フェーズ)は、プレイヤー順でなく、全員同時に行います。このため、他の人が考えるのを待つ時間は最小限にできて、濃密な時間を楽しめます。プレイ時間は2人用で1時間ほどですが、ゲーム後は、しっかり頭が疲れる充実感が残ります。
 また、アクションスペースは自分専用で、一般的なワーカープレイスメントのように、他人にジャマされることがありません。数が有限のワーカーや市民タイル、地図上の拠点などの取得は、早いもの勝ちですが、それほど大きなインタラクション(プレイヤー間の競合)があるわけではありません。個人プレー感が強く、じっくり考えるタイプの人たち(私たち家族)に向くゲームだと思います。

3)あっちを立てれば、こっちが立たず!
 このゲームでは、限られたワーカーを使って、いかに効率的に得点を積み上げていくかが重要です。多くのアクションは直接得点につながりません。商品はそのまま得点になりますが、高くても5点です(最終得点合計が100点程度に対して)。たくさん拠点を建てても発展トラックのレベルが低いと得点にならず(得点=拠点数×発展レベル)、発展トラックを進めようとすると拠点を建てるアクションまで手が回らず、ということで、バランスが要求されます。あっちを立てればこっちが立たず、というジレンマがいつもあって、悩みがつきません。

4)なぜ? もう一度やりたくなるプレイ感
 このゲームでは、最初のセットアップに大きなランダム性があるわけではありません(強いて言えば、地図上の商品の位置が異なるくらい)。基本アクションはボード上にあって、いつも同じです。アクションを増やす場所タイルも定番のものがあって、同じものを使いがちです。特に最初の数ラウンドは、ワーカーが少ないことから、だいたい同じ手順で回すことになります。イベントはランダムですが、影響力が大きくないものがほとんど。
 ところが、それなのに、毎回違った流れになるのが不思議です。今回はうまくできた、と思っても、最終得点は前回と大差なかったりして、いつも「何かやり残したことがある」という気分を残します。「もっとうまくできたはず」と思ってしまい、再プレイをしたくなります。
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★ここがイマイチ! いっこうに見えない「勝ち筋」
 この2週間ほどで、すでに10回ほどのゲームを楽しみました。遊んでみて、イマイチの点を羅列します。
・セットアップがめんどう!:ワーカー、商品などの小さいチップを、狭い場所に高く積み上げる必要がある。いちど崩れると、隣のチップと干渉して、復旧が困難だ。収納にも問題がある。ポリ袋が付属するが、箱には一切仕切りがないため、分別管理がやりにくい。タッパーなど、適切な収納を自分で用意することが必須。
・どうすれば勝てる?:複数の得点源の重みづけにメリハリがない。商品を集めて、発展ポイントを貯めて、市民や拠点を集めてと、全部やってみても、どれかに注力しても、いつも平均的な点(100点ちょっと)にしかならない。どれも「同じくらい重要」なので、結局どこが悪かったのか、次にどうすれば改善できるのか分からない。例えば、発展ポイントは割がいいぞ!というようなのがあったら、分かりやすかったのだが…。結果として、いっこうに上達する気配がない。
・自分はいったい何者?:世界を旅したり、食品を作ったり、公共事業に協力したり。はたまた市民(の支持?)を集めたり。結局、プレイヤーは何をしている人なのか? 目的が分からず、いまいち感情移入ができません。
・とにかく地味!:ボードの絵柄、こまごましたチップ、自分との葛藤だけで進む遊び心地。見ていて「ぜひ遊びたい」と思わないだろう。プレイ後は、いつも「もう少しできたはず」と感じる。満足できない、やり遂げた感のない、なんとも微妙な印象が残る。(でも、不思議とひきつける「何か」がある。)
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 全体的な印象です。オルレアンは、論理的な思考が要求される戦略的ゲーム、ではないと思います。そうではなく、ランダムに訪れるリスクに備える危機管理能力や、細かな得点ソースを全体としてまとめていく大局観が重視されるゲームだと思います。多数のプレイ経験を踏んで、いわゆる「カンどころ」をつかむことが、高得点のカギになりそうです。相当の回数(50回くらい?)を繰り返し遊ばないと、本当の勝ち筋は見えてこない感触です。


★まとめ:さすが定番。何度も遊びたくなるプレイ感!
 「オルレアン」を約10回実際に遊んで、感想を書きます。

◎良い点
・ルールが分かりやすい。娘10歳、長男6歳でも問題なし。(娘にはまったく勝てません。)
・袋の中のワーカーを引く行為が、ワクワクして楽しい!
・計画フェーズが全員同時なので、じっくり考えられる。2人用は1時間で終わるが、たくさん考えた充実感が残る。
・「あっちを立てれば、こっちが立たない」のジレンマが悩ましく楽しい。
・初期盤面は同じなのに、毎回なぜか違う流れになる。素晴らしいリプレイ性。

◎悪い点
・パッとみて遊びたいと思わない、地味な感じ。
・プレイ後にいつも残る、あと一歩足りなかった、やり遂げられなかった、という微妙な印象。
・自分の中での葛藤がメインで、他人とほとんど関わりのない進行。お互いに盛り上がるタイプのゲームではない。
・セットアップがめんどう。細かいチップを高く積み上げる。物品の分別収納は、自分で用意する必要あり。
・一部、ルールのあいまいさ。(英語版マニュアルの翻訳が良くないようです。ドイツ語が読める人は、そちらを。)

全体に「地味」な印象ですが、しっかり面白いゲームです。プレイ後に独特な「やり遂げられなかった感」が残る反面、何度も遊びたくなります!



★日本語版ルール(PDF形式・完全版)★


 日本語版ルールです。詳細まで余さず網羅しつつ、2ページ集約印刷でA4用紙3枚に収まります。ゲーム中の参照に最適です。完全日本語版が入手できなくても、これで大丈夫!(使用物品の言語依存は、処理に関係ない固有名詞だけです。)

★BGGからダウンロードできます★


Orleans:Japanese rules in hand (「オルレアン」日本語ルール)

※イベントタイル・場所タイルの全種類説明付き。


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